舌を出しっぱなしにしたり、見つめてきたり、さらにはオテをしてきたりと、「なんで?」と思う猫のしぐさ。このように、ちょっと油断しているような猫の意外なしぐさには、どんな意味があるのでしょうか。今回は、そんな猫のしぐさについてご紹介します。
舌が出っぱなしのしぐさ
愛猫がボーっとしているとき、舌が出っぱなしになっていることはありませんか?これは気持ちが緩み油断しているから。
野生の頃は、いつ敵に襲われるか分からない緊張状態で暮らしてきた猫。舌を出しっぱなしにすることなんてありませんでした。それを考えると、飼い主さんに守られている環境に安心しているのでしょう。信頼されていると思うと嬉しいですね。
見つめてくるしぐさ
猫を飼うとき「目をじっと見てはいけない」と聞いたことはありませんか?それは、猫は本来、目を合わせることは敵意の表れだったから。しかし、飼い猫の中には飼い主さんを見つめ返す猫もいます。これは、飼い主さんをじっと見つめることで、飼い主さんが自分の願いを叶えてくれると知っているからかもしれません。
例えば、愛猫に見つめられて撫でてあげたり、声をかけてあげたりしたことなどを嬉しく思って覚えていて、また繰り返しているのでしょう。
オテをするしぐさ
オテといえば犬の芸ですが、飼い猫の中には上手にオテをする猫もいます。野生の猫は単独行動が基本なため、オテをする相手もいなければする必要もありませんでした。しかし、飼い主さんにオテをすると"喜んでもらえる、イイことがある"と覚えた猫は、オテをすることも。
愛猫が最初にオテをしたときにおやつなどを与えた場合は、それを覚えていて頻繁にするようになるかもしれません。
ゴロゴロ喉を鳴らしてスキンシップ
猫は本来、他の個体とくっついたり、スキンシップをしたりといったことは苦手なほう。しかし、飼い主さんにゴロゴロと喉を鳴らしながらスキンシップをしてくるときもあります。これは、子猫のときの名残のよう。子猫は母猫に毛づくろいをしてもらうときに喉を鳴らしますが、飼い主さんに対して同じようにしてくるのは、子猫気分で安心して飼い主さんに甘えているのかもしれませんね。
愛猫が「かわいいしぐさ」を見せてくれるのは、その後に起こるイイことを知っているから。かまってもらえたりおやつをくれたりと、猫にとっては飼い主さんをコントロールしている気分かもしれません。それを知っても飼い主さんたちは、猫の小悪魔的魅力に逆らえないでしょう。
参考/「ねこのきもち」2018年5月号『「本来の猫」とのギャップがすごい!イマドキ飼い猫の真実』(監修:哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。