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暑いこの時期は脱水症状に要注意! 数字で見る「猫と水の関係」

数字で大分析! 猫の体と水の関係

暑い夏は、人間と同じように猫も、いつも以上にお水を必要とします。夏場は、水飲み場を増やしたり、水をひんぱんに替えたりと、気をつかっている飼い主さんも多いことでしょう。

実際、猫の体はどれくらいの水を必要としていて、飲む水、排泄する水は、どれくらいの量なのでしょうか? 猫と水の関係を、数字でご紹介していきましょう。

猫のカラダ、60〜70%が水分

人間のカラダは、生まれたばかりの赤ちゃんは約75%、成人では約60〜65%が水でできています。一方、猫はどうなのでしょうか?

猫のカラダは、子猫で80〜90%、成猫で60〜70%が水分です。大人になってからは人間とほぼ同じですが、子どもの頃は猫のほうが水分の割合が大きいんですね。

その体内の水分のうち、70%弱が細胞内に含まれるもので、残りは血液や組織間液という構成になっています。

猫に必要な水分量は、どれくらい?

必要な水分量というのは、猫それぞれの体重や活動量によって変わってきますが、おおよそ、体重1kgあたり 40〜60ml が1日に必要な目安といわれています。

例えば、体重が4kgの猫の場合、1日に必要な水分量は160〜240ml。その日の気温や運動量にもよりますが、猫に与える水分量の目安となりますね。

体内に入った水分は、汗や尿として排出されます。猫はカラダに汗腺がほとんどないため、汗は鼻と肉球から排出。

尿は、体重1kgあたり20〜30mlほどを1日に出すそうで、猫の体重が4kgの場合は80〜100mlとなります。

ちなみ微量ながら、猫がはく息やうんちにも水分は含まれ、体外へ水分が排出されています。

夏に気をつけたい「猫の脱水」

猫はもともと、水分をとるのが下手な生き物です。自分からは積極的に水分をとりたがらない習性のため、暑い夏場は心配な飼い主さんも多いでしょう。

猫は、体内の水分のうち10%でも失われたら重篤となり、15〜20%以上で体温調整ができなくなり、命に関わるケースも。下痢やおう吐、出血でも水分は失われるので、猫の体調が悪い時は、脱水にも気をつけないといけないでしょう。

脱水の症状としては、
 ・鼻や口の色がふだんより薄い。
 ・皮膚をつまむと戻りにくい。
 ・いつもより無気力。
 ・便秘が続いている。

などがあげられます。

シニア猫ほど、体内の水分量が少なく、脱水症状におちいりやすいので、気をつけてあげましょう。

参考/「ねこのきもち」2018年8月号『しくみを学ぶ ねこのお水学』(監修/小宮山典寛先生(日本動物病院協会認定獣医内科認定医、NPO法人小動物疾患研究所理事長))
撮影/tomo、小森正孝
イラスト/shiho
文/ヤマモト トモミ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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