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猫の耳の汚れは見逃さないで!実は病気のサインかも?

猫のチャームポイントのひとつ「耳」

ねこのきもち投稿ギャラリー
数多くある猫ちゃんのチャームポイントの中でも、「耳」はかなりの上位にランクインしませんか? 顔はポーカーフェイスでクールな表情なのに、耳だけは感情のおもむくままにくるくる動き、ずっと見ていても飽きませんよね。

そんな猫ちゃんの耳に、耳あかをみつけたり、嫌なニオイがしたことはありませんか? 実はこれ、病気のサインかもしれません。

ここでは、耳の病気別に、その症状をご紹介しましょう。

耳の汚れがサイン! 猫ちゃんの耳の病気

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外耳炎

シャンプーの時などの不注意で、外耳道へ水が入ったことをきっかけに、外耳道とその周辺が炎症を起こす「外耳炎」。耳あかがたまっていると細菌が繁殖し、皮膚を刺激して発症しやすくなります。

症状としては、皮膚が赤く充血し、耳アカが目立ち、ひどくなると耳だれ(ウミ)が出るようになってきます。

抗生物質や抗炎症剤での治療となりますが、症状がひどいときは内服薬が処方されることもあります。

中耳炎

中耳炎は、鼓膜の内部にある中耳に炎症が起きる病気です。外耳炎の炎症が広がって中耳炎に発展する場合が多く、外耳炎よりもさらに、違和感と痛みを感じるのが特徴です。悪化すると、運動失調で歩くのもフラフラしてしまうようになります。

外耳炎と同様に抗生物質、抗炎症剤での治療となりますが、症状が重い場合は、耳道を切開するなどの外科的手術が必要となる場合もあります。

耳ダニ症

猫の耳に黒い耳あかが出るようになり、ニオイがきつくなったら、耳ダニ症の疑いが。これは、耳の手入れ不足や、ほかの動物との接触によってミミヒゼンダニに感染したことが原因と考えられます。

猫は耳がかゆくなるので、耳を強く引っかいてしまい、キズついて出血してしまうこともあります。

治療としては、ミミヒゼンダニを駆除する薬の投与となります。皮膚炎や細菌性外耳炎の症状が見られる場合は、抗生物質や消炎剤に併用します。

いずれにしても、耳の病気の場合、猫ちゃんは耳に違和感や痛み、かゆみを生じます。耳あかが増えるといった症状以外に、頭をふったり、しきりに耳をかくといったしぐさも見られるので、愛猫をよく観察しましょう。

猫ちゃんの耳掃除は必要?「正しい耳の掃除方法」

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そもそも、猫ちゃんの耳はお手入れが必要なのでしょうか? 結論は、耳あかがなければ、ふだんはお掃除の必要はありません。

しかし、明らかに汚れている、耳から嫌なニオイがするなどの症状があったら、耳掃除をしましょう。特に、たれ耳・そり耳の猫ちゃんは、立ち耳猫ちゃんより汚れやすい傾向があるので、次の手順でお掃除を。

用意するもの

・4cm四方くらいのコットン 数枚
・ベビーオイルまたはオリーブオイル 適量

耳掃除手順

1.半分くらいが湿る程度にコットンへオイルをつける。
2.中がよく見えるように猫の耳をめくります。
3.コットンをのせた人差し指を猫の耳の穴に入れ、クルクルと回します。
4.残った耳あかは、コットンの端ですくうように取ります。
5.もう一方の耳も同じように掃除して、おわりです。

コットンが汚れたら、都度交換し、耳の奥までは掃除しないように。大体、月1回がお手入れの目安となります。

耳をさわられるのが苦手な猫ちゃんもいますので、猫の背後から支えるようにおさえて掃除をしましょう。猫の背中と飼い主さんのカラダをなるべく密着させると、動きが制限でき、安定した姿勢でお手入れができますね。

耳あかは、耳の病気、例えば外耳炎や中耳炎、耳ダニ症のサインの場合も。耳の定期チェックやお手入れで病気を予防し、愛猫のかわいい「耳」を守りましょう。

出典元/ねこのきもちWEB MAGAZINE「【獣医師が解説】猫の耳で健康チェック?拭くだけ耳掃除の方法も!」

出典元/『ねこのきもち』WEB MAGAZINE「【獣医師が解説】猫の耳で健康チェック?拭くだけ耳掃除の方法も!」(https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=18769)
文/ヤマモト トモミ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
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