猫と暮らす
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まるで芸術!な毛柄「クラシックタビー」「ポイント」って?
クラシックタビー(ブロッチド・タビー、マーブル・タビー)の特徴
毛の色、柄 → 全身にうねりのある幅広のしま模様
体や足、しっぽなどに太いしま模様が入ります。体の側面はうず巻き模様のようになることも。
体や足、しっぽなどに太いしま模様が入ります。体の側面はうず巻き模様のようになることも。
鼻の色 → 茶色やピンク
毛色によりますが、多いのは茶色に黒の縁取り。毛色が茶色やクリームなら、ピンク系に。
毛色によりますが、多いのは茶色に黒の縁取り。毛色が茶色やクリームなら、ピンク系に。
アメリカンショートヘアーに代表されるうず巻き柄
猫のしま模様は、キジトラなどに見られる縦じまの「マッカレルタビー」と、体の側面のうず巻き模様が特徴的な「クラシックタビー」に大きく分かれます。クラシックタビーは西洋に多く、昔からよくある毛柄。代表的な猫種はアメリカンショートヘアーですが、スコティッシュフォールドやマンチカン、ノルウェージャンフォレストキャットなどにも見られます。
性格は、猫種にもよるものの、純血種に多いだけあって、遊び好きで活発な傾向にあるようです。
性格は、猫種にもよるものの、純血種に多いだけあって、遊び好きで活発な傾向にあるようです。
ミックスにもみられる、うず巻き模様
遺伝しにくいですがミックスにも見られます
「アメリカンショートヘアー柄」と呼ばれることがあるほど、純血種の印象が強いクラシックタビーですが、もちろんミックスも存在します。しかし、もともと西洋の柄であり、劣性遺伝なので数は少なめです。
「アメリカンショートヘアー柄」と呼ばれることがあるほど、純血種の印象が強いクラシックタビーですが、もちろんミックスも存在します。しかし、もともと西洋の柄であり、劣性遺伝なので数は少なめです。
「クラシックタビ―」のなかでも代表的なのは、次の3色!
地色が茶色っぽいなら「ブラウンクラシックタビ―」、地色が銀色の「シルバークラシックタビ―」、オレンジ色のうず巻きは「レッドクラシックタビ―」です。
次は、「ポイント」について紹介します。
地色が茶色っぽいなら「ブラウンクラシックタビ―」、地色が銀色の「シルバークラシックタビ―」、オレンジ色のうず巻きは「レッドクラシックタビ―」です。
次は、「ポイント」について紹介します。
ポイントの特徴
瞳の色 → 目は青になりやすい
毛色と目の色の関係ははっきりわかっていない点が多いですが、ポイントの場合は、目の色が青かそれに近い色になりやすいようです。
毛色と目の色の関係ははっきりわかっていない点が多いですが、ポイントの場合は、目の色が青かそれに近い色になりやすいようです。
毛の色、柄 → 顔は鼻や耳など先端部が濃くなる
ポイントの猫は鼻の周りや耳の先など顔の先端部の毛色が濃くなります。目の周りや頬など、広い範囲が濃い色になることも。先端部以外の毛色は淡い傾向に。
ポイントの猫は鼻の周りや耳の先など顔の先端部の毛色が濃くなります。目の周りや頬など、広い範囲が濃い色になることも。先端部以外の毛色は淡い傾向に。
体は足やしっぽの色 → 濃い色に
体の先端部もとくに濃い色が出やすい傾向があるため、足先やしっぽは濃い色に。
体の先端部もとくに濃い色が出やすい傾向があるため、足先やしっぽは濃い色に。
体の先端に色がつく不思議な柄
鼻の周りや耳の先、しっぽや足先など体の先端が濃い色になるのがポイント柄の特徴です。一説では、とくに冷えやすい体の先端の毛色を濃くして日光を集めることで、寒さから身を守っているといわれています。
日本でポイント柄の猫が見られるようになったのは1960年代。シャムが大流行したことで交配が進み、ミックス猫にも多く見られるようになりました。
性格もシャムのフレンドリーさを受け継いでいる猫が多いようです。
日本でポイント柄の猫が見られるようになったのは1960年代。シャムが大流行したことで交配が進み、ミックス猫にも多く見られるようになりました。
性格もシャムのフレンドリーさを受け継いでいる猫が多いようです。
ポイント柄の猫は生まれたときは白い!
ポイント柄の遺伝子をもつ猫は、全身真っ白で生まれます。これらはほかの毛柄に比べて温度の影響を受けやすいため、母胎から出て冷たい空気に触れると、体を温めようとして先端に色がつき始めます。その後、1才前後で本来の色に。
体の先端に色がつく「シールポイント」、しま模様が入った「リンクスポイント」、先端に2色入る「トーティポイント」など、同じ「ポイント」柄でもよ~く見ると違いがあるんです。
次は、「シェーテッド」について紹介します♪
次は、「シェーテッド」について紹介します♪
シェーデッドの特徴
1本1本の毛を見たときに、根元は白く毛先側は濃い色が入っている毛柄です。色が入っている範囲によって、全体の毛色の見え方が異なります。
毛の根元は白く、毛先側に濃い色が入るシェーテッド
ペルシャに代表されるシェーデッドは、白い毛の毛先側に、グラデーションのように色が入る毛柄です。色の入り方は、1本の毛全体の3分の1~2分の1ほど。その割合によって、さらに3パターンに細分化されます。
このように、一口にシェーデッドといっても色素量に差があるため、目の色も個体によってさまざまです。
ちなみに、毛の根元から単一色である一般的な毛は、「ソリッドカラー」といわれます。
このように、一口にシェーデッドといっても色素量に差があるため、目の色も個体によってさまざまです。
ちなみに、毛の根元から単一色である一般的な毛は、「ソリッドカラー」といわれます。
「チンチラ」は猫種ではない!?
ペルシャをチンチラと呼ぶことがありますが、じつは「チンチラ」とは、毛柄の一種を指します。厳密には、毛先にごくわずかに黒が入る場合のみ、ペルシャの「チンチラシルバー」といわれます。

↑少し黒っぽいとシェーデッドシルバー

↑こちらがペルシャのチンチラシルバー
「シェーテッド」は毛に色が入る割合で、呼び名が変わります。
毛の中間まで入った「シェーテッド」、毛の根本近くまで色が入っていると「スモーク」、毛の先端だけ色が入った毛柄を「ティップド」と呼びます。
毛の中間まで入った「シェーテッド」、毛の根本近くまで色が入っていると「スモーク」、毛の先端だけ色が入った毛柄を「ティップド」と呼びます。
最後は、「アグーティ」について紹介します!
アグーティ
毛の色、柄 → とても細かいしま模様
イラストのように、1本の毛の中に濃い色と淡い色の細かいしま模様が入ります。そのため光が複雑に反射し、輝いて見えることも。お腹側には淡い色が、しっぽの先端には濃い色が入りやすい毛柄です。
イラストのように、1本の毛の中に濃い色と淡い色の細かいしま模様が入ります。そのため光が複雑に反射し、輝いて見えることも。お腹側には淡い色が、しっぽの先端には濃い色が入りやすい毛柄です。
1本の毛に複数の色が入る柄
アビシニアンに代表されるアグーティは、しま模様がはっきり体表に現れるキジトラのような柄と比べ、細かいしま模様が入る毛柄。光沢感のある、絶妙な色が特徴です。その色の秘密は、毛の配色にあり。1本の毛に、3~4色の色が入っているので、ほかの毛柄にない、不思議なニュアンスの色味が出るのです。
代表的な猫種は、アビシニアンのほか、ソマリ、シンガプーラなど。総じて、比較的人懐っこい性格です。
代表的な猫種は、アビシニアンのほか、ソマリ、シンガプーラなど。総じて、比較的人懐っこい性格です。
優先的に現れる、アグーティのしま模様
アグーティの猫がもつしま模様の遺伝子は、ほかのしま模様に比べて優先的に働くことがわかっています。しま模様の見えにくさとは対照的に、アグーティは遺伝しやすい毛柄です。
「アグーティ」の中でも多い毛色は、赤みが強い「レッド」、黒に近い茶系の「ルディ」、セピアっぽい色の「セーブル」の3色です。
参考/ねこのきもちセレクション「愛猫の毛柄がきっと見つかるKEGARA図鑑」
文/ねこのきもちWeb編集室
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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