猫と暮らす
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体のパーツの動きでわかる「猫の気持ち」。勘違いしやすい5つの動作とは?
今回は、飼い主さんたちから「ねこのきもち」に寄せられた写真を使って、5つの動作を検証! 帝京科学大学助教の小野寺温先生がくわしく解説します♪
① 水を飲むときにしっぽを左右にゆったり振る→嬉しい気分?
これって……嬉しい気分なのでしょうか?
【解説】何かをしている最中なら、警戒サインかも!
水を飲んでいる最中にしっぽを揺らすのは、警戒心からでしょう。無防備になるので、周りを警戒しながら飲んでいるのです。
警戒しながら水を飲む猫は、周りの音をチェックしようと耳が動くことも。せわしなく耳の角度を変えているなら、相当警戒しているといえるでしょう。
しっぽの先端だけを動かすなら、『このあと何しようかな』と考え中の場合も」(小野寺)
② 顔を動かさずに、目だけこちらを向ける→敵意がある?
これって……飼い主さんに対して敵意があるの!?
【解説】顔を動かすほどではないけど、飼い主さんが気になっちゃう
しかし、猫はめんどくさがりで、何か気になっても緊急性がなければすぐに動き出しません。おそらく、目線だけで情報を得ようとしたのでしょう。
ちなみに、猫は何か気になることがあると『聴覚→視覚』の順で情報収集しています。『耳→視線→顔全体』という流れで動かすので、3つのパーツの動きで緊急性がわかります」(小野寺)
③ 大きな音がしたわけでもないのに、突然しっぽが膨らむ→理由もなく膨らませるの?
これって……理由もなく膨らませているの!?
【解説】おそらく、人には聞こえない音に反応しているのでしょう
しっぽが膨らむときは、周囲で虫が飛んでいないかなどを注意深くチェックしてみるとよいでしょう」(小野寺)
④ なでていると耳を後ろにペターッと倒す→イライラサイン?
これは……イライラサイン!?
【解説】むしろ、恍惚状態です♡
飼い主さんを見つめて『もっともっと〜』と気持ちよさそうにしていることから、まさに恍惚状態なのでしょう。
また、このときアゴの位置もチェックしてみてください。猫が自分で体をかくときにぐっと体を上げるのと同じように、気持ちがいいときは顔が上を向くので確認してみて」(小野寺)
⑤ ふとしたときに目線を落とし、自分の足元をじーっ…→降参の意味?
これは……降参の意味!?
【解説】動作と動作の「合間」の様子です
ある意味平常心で、『次は何をしようかな、寝ようかな』など、次の行動を考えている状態。次の瞬間にハッと我に返ったように、毛づくろいすることもあります」(小野寺)
(監修:帝京科学大学助教、動物看護師 小野寺温先生)
文/sorami
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