猫と暮らす
UP DATE
ブルルッ! 飲水量が減る冬は「尿石症」にご用心!
尿路に石ができて排尿障害を起こす「尿石症」
結石ができると、尿路を傷つけたり、詰まらせたりして、排尿障害を引き起こす原因になります。
飲水量も、排尿回数も減る冬は…
さらに、寒さでトイレへ行くことを我慢すると、濃縮された尿が膀胱内に長時間たまり、結石ができやすくなるのです。
排尿の様子や、オシッコに異変が見られたら注意!
●にごったり、色が濃かったり、キラキラしている
炎症が起こってにごったり、濃縮されて色が濃くなったり、結晶がオシッコと一緒に出て、トイレ砂やシートの表面がキラキラすることがあります。
●血が混じる
結石で尿路が狭くなってオシッコが出にくいと、無理に排尿しようとして尿路が傷つき、血が混ざることがあります。
また、猫に寄っては行動にも(または行動だけに)変化がみられることがあります。
トイレにいる時間が長かったり、トイレで辛そうに鳴く、陰部をしきりになめるなどの様子は、尿石症の典型的な症状といえるので気にかけて。
健康診断で早期発見。治療は療法食で
治療は、結石を手術で摘出するほか、療法食で溶かすという方法も。
この病気は再発しやすいので、一度かかった猫は、治療後も療法食を継続して与えることがあります。
気付かず重症化してしまうと、尿道が結石で完全に詰まり、オシッコが出せない状態になる「尿道閉塞」になることも。そうなると命に直結するので、日頃から愛猫のことをしっかり観察してたいですね。
参考/「ねこのきもち」2019年1月号「冬こそ注意 猫カゼと尿石症」(ノヤ動物病院 野矢雅彦先生)
文/monika
撮影/オゼキカナコ
イラスト/大塚砂織
※この記事で使用している画像は2019年1月号「冬こそ注意 猫カゼと尿石症」に掲載されているものです。
UP DATE