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ブルルッ! 飲水量が減る冬は「尿石症」にご用心!

冬に気を付けたい猫の病気といえる「尿石症」。重症化すると命を落とすこともあるので、飼い主さんは事前に知っておきたい情報です。詳しく解説します。

尿路に石ができて排尿障害を起こす「尿石症」

撮影/オゼキカナコ
「尿石症」とは、尿中の成分が結晶化して、腎臓から尿道につながる尿路に結石ができる病気の総称。正式名は、結石が停滞する部位によって異なります。
結石ができると、尿路を傷つけたり、詰まらせたりして、排尿障害を引き起こす原因になります。

飲水量も、排尿回数も減る冬は…

寒さが苦手な猫は、冬に動きが鈍くなります。そのため、のどが渇きにくく、水を飲みに行くことも億劫がり、飲水量が減る傾向に。結果、もともと量が少なく濃い猫の尿が一段と濃縮されます。
さらに、寒さでトイレへ行くことを我慢すると、濃縮された尿が膀胱内に長時間たまり、結石ができやすくなるのです。

排尿の様子や、オシッコに異変が見られたら注意!

イラスト/大塚砂織
尿石症にかかった猫のオシッコには、以下のような異変が見られます。

●にごったり、色が濃かったり、キラキラしている
炎症が起こってにごったり、濃縮されて色が濃くなったり、結晶がオシッコと一緒に出て、トイレ砂やシートの表面がキラキラすることがあります。

●血が混じる
結石で尿路が狭くなってオシッコが出にくいと、無理に排尿しようとして尿路が傷つき、血が混ざることがあります。

また、猫に寄っては行動にも(または行動だけに)変化がみられることがあります。
トイレにいる時間が長かったり、トイレで辛そうに鳴く、陰部をしきりになめるなどの様子は、尿石症の典型的な症状といえるので気にかけて。

健康診断で早期発見。治療は療法食で

イラスト/大塚砂織
尿石症にかかっていても、無症状な場合も。半年から1年に一度は健康診断を受け、尿検査で発症の有無を確認すると安心です。
治療は、結石を手術で摘出するほか、療法食で溶かすという方法も。
この病気は再発しやすいので、一度かかった猫は、治療後も療法食を継続して与えることがあります。
無症状な場合があったりと、なかなか気付けないのがこの病気。
気付かず重症化してしまうと、尿道が結石で完全に詰まり、オシッコが出せない状態になる「尿道閉塞」になることも。そうなると命に直結するので、日頃から愛猫のことをしっかり観察してたいですね。

参考/「ねこのきもち」2019年1月号「冬こそ注意 猫カゼと尿石症」(ノヤ動物病院 野矢雅彦先生)
文/monika
撮影/オゼキカナコ
イラスト/大塚砂織
※この記事で使用している画像は2019年1月号「冬こそ注意 猫カゼと尿石症」に掲載されているものです。
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