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もしも愛猫が誤食してしまったら! 出入りが多いこの時期は特に気を付けたいこと。

どれだけ気を付けていても猫の行動は予測不可能。

もしも愛猫が誤食をしてしまったら、飼い主さんが適切に対処することが大切。
やってはいけない対処も覚えておきましょう。

まずは動物病院に電話を!

イラスト/柿崎サラ
どんなもの(素材、量、大きさ、形状など)を誤食したか、また消化管のどの部分(食道、胃、十二指腸、小腸など)にあるかによって、対処法が異なります。まずは動物病院に電話をし、「どんなものを、どれくらい、いつ頃誤食したか、どんな症状があるか」を、できる限りくわしく伝えて。その上で受診するか、様子を見るか、獣医師の指示に従って。

誤食時にやってはいけないことって?

愛猫が誤食をしたとき、パニックでやってはいけないことをしてしまうことも。以下の3つをしっかり覚えておきましょう。

水や牛乳を飲ませてはいけない

イラスト/柿崎サラ
素材によっては、水で膨らむものや薄めてはいけないものも。水、牛乳、フードなど、いずれも与えないで。

吐かせようとしない

イラスト/柿崎サラ
吐かせようと背中を強く叩いたり、猫を逆さにしたりするのはやめて。消化管に刺さっている場合には、粘膜を傷つけることも。

口から出ているヒモなどを引っ張らない

イラスト/柿崎サラ
ヒモなどの先が出ていても、絶対に引っ張らないで。消化管の粘膜を大きく傷つける恐れがあります。

では実際に誤食をしたあとに受診すると、どのような処置が行われるのでしょう。

動物病院では吐かせる処置や開腹手術をすることも

動物病院では、X線検査などを行い、どんなものが、どこに、どれくらい、どんな状態であるかを可能な限り確認し、状況に応じて処置をします。異物が胃の中に留まっていれば、催吐剤で吐かせる、胃を洗浄する、内視鏡で取り出すなどの処置を行うことも。十二指腸より先にあれば、開腹手術を行うこともあります。中毒症状が出ている場合は、点滴で毒性を薄める処置を行います。

それでは実際に、愛猫の誤食を経験した飼い主さんの体験談をご紹介。
ヒヤリ! 程度ではすまない怖い思いをされた方も。
画像/「ねこのきもち」読者提供
ふだんから吐くことの多いカリンくん(オス・1才)。「その日も吐いている音がしたので見に行ったところ、吐いたものの中に画鋲が! 日頃から猫が口にしそうなものの管理には気を付けていたのですが、気付かないうちに落としていたよう。念のために動物病院に行ったところ、ほかには誤食していなかったようでホッとしました……」とのこと。
画像/「ねこのきもち」読者提供
吐き出した画鋲。内臓に刺さらなかったのが幸い
画像/「ねこのきもち」読者提供
ヒモで遊ぶのが好きなラズちゃん(メス・1才/サイアミーズ)。「噛みちぎることがあるので遊ばせないようにしていました。それなのに、うっかり片付けるのを忘れ、気が付くとヒモが半分の長さに!! 慌てて動物病院へ行き、催吐処置を受けましたが、吐き出しませんでした。翌日まで様子を見ていたところ、ウンチと一緒に出てきました」とのこと。
画像/「ねこのきもち」読者提供
翌日のウンチといっしょに出てきた長いヒモ


一度誤食したことがある猫は、とくに注意が必要です! 命を失わなかったのは幸いでした。一度でも誤食をしたことがある猫は、再度誤食をする可能性が高いです。愛猫に二度と苦しい思いをさせないよう、誤食しやすいものの管理を徹底したいですね。


参考/『ねこのきもち』2018年1月号「年末年始猫が誤食しやすいもの備忘録」(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
イラスト/柿崎サラ 写真/Shutterstock
文/Carrie-the-cat
※この記事で使用しているイラストは2018年1月号「年末年始猫が誤食しやすいもの備忘録」に掲載されているものです。
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