気づいてましたか?冬限定の猫独自で行う防寒対策。
見た目は、毛が伸びてふわっとしますが、じつは行動にも変化が見られるんですよ。
それでは、どのように行動が変わるのか、とにかく温まりたい猫の行動を解説します!
睡眠時間が長くなる♪
野性時代の猫は、獲物が少ない冬になると消費カロリーを抑えるために、行動量を減らし睡眠時間を増やしていました。この習性は現代の猫にも残っていて、エネルギーを確保するため、行動が省エネモードに切り替わり、代謝エネルギーを使って体を温めようと、睡眠時間が長くなるのです。
丸まって寝ます♡
冬になると、猫が丸くなって寝ている姿を見ることも多いでしょう。1日の睡眠時間は、成猫で14時間、子猫や高齢の猫では約20時間近くといわれいてます。これだけ長い時間寝ていると、体の表面から熱が奪われ体が冷えてしまうため、なるべく冷たい空気に触れる面積を減らそうと丸くなって寝るようです。
人や猫にくっつきがちに♡
猫は寒さを感じると、人やほかの猫にくっついて温まろうとします。それは、大好きな飼い主さんや仲のいい同居猫だけにとどまらず、暖かさを求めるあまり、ふだんは近付くことのない同居猫とも距離を縮めることすらあるのです。なかには、猫同士がくっつく「猫団子」がみられることも!そんな姿を見たら、飼い主さんもほっこり癒され、気持ちが温まりそうですね。
食欲アップ&飲水量ダウン!
猫は、秋から冬にかけて食欲が増すことがあります。それは、脂肪を蓄え、燃焼するときに生じるエネルギーで体を温めようとしているからです。また、食欲増進に反して飲水量は減少しますが、それは、冬は夏のように呼吸で水分を蒸発しにくいぶん、水を欲しないからなのです。
日向ぼっこタイムが長くなる♪
日光浴は体を温める効果もありますが、じつは骨を丈夫にするビタミンDをつくるための、とても大事な行動です。そのため、日照時間が短い冬には、なるべく日光を吸収しようと日向ぼっこ時間が長くなります。
猫は苦手な冬をできるだけ快適に過ごすために、みずから行動を変えて防寒対策をしているのですね。みなさんもぜひ愛猫の行動を観察し、その冬ごもりの変化をチェックしてみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2016年11月号『防寒シリーズ 前編 見た目、行動、居場所…猫自身がする冬仕度 冬の3大チェンジ★観察しよう!』(監修:川崎市環境影響評価審議会委員 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 哺乳動物学者 今泉忠明先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。