冬になると、わたしたちはさまざまな寒さや乾燥対策をして、体調を崩さないように気をつけますよね。では、猫の場合はどうでしょう? 寒い季節を過ごす上で、気になるアレコレ、ありませんか? 冬の猫たちに関する心配事にお答えします。
猫も空気が乾燥すると風邪をひく?
「空気が乾燥すると、風邪をひきやすくなる」とよくいわれますよね。猫も同じように乾燥が原因で体調を崩すことはあるのでしょうか? また人の場合は加湿器やマスクなどで対策しますが、愛猫にも必要なのでしょうか?
可能性あり、乾燥対策を
実は猫にとっても、乾燥は体調不良の原因になります。人と同様、鼻やのどの粘膜が乾くと、免疫力が低下して体調を崩しやすくなるのです。猫と一緒に過ごす部屋に加湿器を置いたり、洗濯物を部屋干しするなどして、屋内の湿度を十分に保ってください。
なお、加湿器はエアコンの下に置くのがオススメ。暖気と一緒に部屋全体に蒸気が行き渡り、効果的に部屋を潤すことができますよ。
暖房器具で低温やけどをした場合
猫は暖かい場所が大好き。特に冬ともなれば、暖房器具の近くで眠ってしまうこともありますよね。でも心配なのは低温やけどです。もしも低温やけどをしてしまった場合、どのように対処すればよいのでしょう?
化膿していなければ経過観察を
毛が抜ける程度で、化膿しているなど目に見える症状がないなら、大きな心配はありません。念のため経過観察をしてください。ただし、愛猫が痛がっているなど、明らかな異変がある場合はすぐに受診しましょう。
子猫は特に、高温になるヒーターやストーブにも近づきがちです。低温やけどをしないようペット用の柵を設置する、留守中は電源を切るなどの対策もお忘れなく。
猫にも「体を冷やす食べ物」はある?
一般的に「体を冷やす」といわれている食材がありますよね。単純に、冷たい飲み物を避けるなど、対策をしている人もいるかもしれません。猫にとっても同様に、体を冷やすフードや食材、成分はあるのでしょうか?
特に「体を冷やすフード」はありません
基本的に「食べることで体を冷やす」ようなフードはないようです。ただ、オシッコをすると体の熱が奪われるので、尿量が増えるウエットフードは考えようによってはそういえるかもしれません。しかし、それも一時的なことなので、与えても問題なし。
どうしても気になる場合は、人肌程度に温めてから食べさせてください。食事中に体が冷えないよう、ボウルの足元にマットを敷くなどの対策も効果的です。
愛猫の鼻先で静電気が……猫も痛いの?
愛猫の鼻先を触ろうとしたら、自分の指との間でパチッと静電気が起きちゃった! なんて経験は、冬猫あるあるかも? でも、静電気が起こると指先は痛く感じるもの。猫たちは痛くないのでしょうか?
痛いみたい……乾燥対策をしっかりと
冬に起こりがちな静電気、実は猫たちも痛みを感じているようです。静電気の原因は、やはり乾燥。せっかく甘えに来た愛猫に痛い思いをさせないよう、しっかりとお部屋を保湿しましょう。猫に触れる前に、ドアや壁などに触れて体にたまった電気を放出するのも効果的。
もこもこしたクッションなど、厚みのある布製品を部屋に置いておくと、湿気を保って加湿の手助けをしてくれますよ。愛猫のベッドを、冬仕様のもこもこ素材に変えるのもおすすめです。
うるうる・ぬくぬくな冬を過ごそう♡
部屋を加湿する。体を冷やさないようにする。暖房器具によるやけどに気をつける。人にとって体調管理の要となる寒い季節の過ごし方は、猫たちにとっても、大切なことでした。どうぞ今年の冬は、しっかりと乾燥対策をして、愛猫とあったかな時間をお過ごしくださいね。
参考/「ねこのきもち」2016年12月号『防寒シリーズ後編 サーモグラフィーで検証!猫を温めるぽかぽかハウスの作り方』(監修:聖母坂どうぶつ病院 獣医師 鵜飼佳実先生、一級建築士 家庭動物住環境研究家 金巻とも子さん)
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。