獣医師の先生に、聞きたいけど聞けない質問ってありませんか?
今回は、ねこのきもちに日々ご協力いただいている獣医師の先生10名に、普段飼い主さんたちが聞きたいけど聞けない疑問をぶつけてみました!「猫の健康を守りたい」「獣医さんとよりよい関係を築きたい」と思っている飼い主さん必見ですよ!
インターネットの情報に頼る飼い主さんを嫌だと思ったことはありますか?
猫の病気について学ぶツールとしては「あり」でしょう。ただ、ネット上には根拠が不明な情報もたくさん出回っているので、そのまま鵜呑みにされて困ったという獣医師も多いようです。よりよい診断のためには、情報の真偽を獣医師に確認したり、ネットの情報の「発信元」と「根拠」について確認したりする必要があります。とくに療法食やサプリメントなど、愛猫の体内に入るものは自己判断するのは絶対NG!疑問に思ったら、ぜひ獣医師に尋ねてみてくださいね。
獣医師を代えて欲しいとお願いされたら不愉快ですか?
これは、「相性があるので仕方がない」こと。飼い主さんの安心や満足が最優先なので、担当を代えるのはOKです。それでギクシャクすることもありません。しかし、獣医師も人なので傷つくこともあります。申し出るときは、伝え方に注意してみるといいですね。なかには、今後の参考になると、代わることに対して好意的な獣医師もいるようですよ。
セカンドオピニオンを受けたいと言われたら嫌ですか?
獣医師によっては、自分の専門分野だと落ち込むこともあるそうですが、今の時代は当然の権利ですし、むしろ積極的に受けてもいいでしょう。もし受けるのであれば、堂々と相談してくださいね。こっそり受けて、再度同じ検査を提案されては、猫に負担がかかってしまうことになります。相談すれば、専門性の高い病院を紹介してもらえるなど、何かと効率もよくなりますよ。
対応に困ってしまう飼い主さんはいますか?
待ち時間の長さに文句を言ったり、必ず時間外に来院したり、深夜に緊急性のない電話をしてきたりなど、ちょっと困ってしまう飼い主さんもいるのは事実です。また投薬の指示を聞いてもらえないのも困ってしまうそう。よりよい診断のためには、最低限のマナーを守ることは大切です。
診察時間内に訪院したり、投薬の指示を守ったりできる飼い主さんなら心配はいりません。また、待ち時間が長い日もあるかもしれませんが、診察が丁寧な証でもあるので、時間に余裕をもって来院できるといいですね。
「これは聞かない方がいいかな」と思っていることでも、好意的に受け止めてくれる獣医さんは多数いることがわかりました。これからも、獣医さんとよい関係を保ちながら、愛猫の健康を守っていきましょうね。
参考/「ねこのきもち」2017年2月号『3号連続企画 愛猫の健康を守るのはV獣医師 A動物看護師 O飼い主の連携です!第1回 V獣医師編』(監修:王子ペットクリニック院長 重本仁先生)
イラスト/かつまたひろこ
文/ishikawa_A