多くの飼い主さんが、愛猫にはいつまでも元気でいてほしいと願っていることでしょう。
最近は猫の寿命も延び、11才以上の猫も珍しくありません。なかには20才以上の超ご長寿さんも。
今回は、ご長寿猫の飼い主さんたちが共通して行っている3つのことをご紹介します。
ご長寿猫たちの暮らし
ご長寿猫の飼い主さんに長生きのヒケツを伺うと、若い猫の飼い主さんでも真似したい工夫にあふれていました。たとえば「猫のお気に入りのグッズは替えない」「毎日のスキンシップで体を触り体調をチェック」「食事のスペースは安心できる静かな場所に」など、猫が快適に生活できるように考え、工夫している方が多いようです。
では、特に共通する3つのポイントを見ていきましょう。
1.猫と接するときは、おおらかに
カーペットなどでガリガリと爪とぎ。
「でも猫だから仕方ないですよね」と、ご長寿猫の飼い主さんはおおらかな対応!あまり神経質に怒り過ぎると、猫もストレスをためてしまいます。
猫はストレスに弱い動物ですので、ストレスがたまると免疫力が下がり、体調を崩したり病気になったりすることも……。できるだけストレスを与えないおおらかな接し方が、ひとつのポイントのようです。
2.異変をチェック!早めに動物病院へ
トイレのチェック、体重の増減や体形のチェックなど、ほとんどの飼い主さんが猫のちょっとした変化にも気を配っているようです。
「目ヤニが出る」といった少しの異変でも、気になることがあればすぐに動物病院へ。
早めに動物病院を受診することで、病気の早期発見にもつながります。こちらも長生きのポイントといえるでしょう。
3.外が見られる・日なたぼっこができる環境を心がけている
声を揃えるかのように出てきた飼い主さんのフレーズが、「外を見られるようにしている」「日なたぼっこをさせている」というものでした。
室内飼いであるからこそ、この2つが叶う環境は猫にとってうれしいことでしょうね。
こちらは石川県のS.Aさん宅のレインちゃん。とても気持ちよさそうに日なたぼっこをしていますね。落ち着ける場所なのでしょう。
窓枠に乗って外を眺めているのは、大阪府O.Mさん宅のちびちゃん。こうやって外を眺めることが刺激にもなるようです。
どの飼い主さんも愛情たっぷり
猫に対する愛情から工夫は生まれているようでした。猫は人間に例えると11才で還暦(60歳)、21才で百寿(100歳)といわれています。ご長寿猫の飼い主さんたちがやっている3つのことを参考に、百寿目指して長生きしてもらいたいですね。シニア期の猫を飼っている方はもちろん、若い猫を飼っている方も、これから飼おうと思っている方も参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考/「ねこのきもち」2016年10月号『全国のオーバー還暦猫が大集合!リアルライフからわかったご長寿術』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/gyo
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。