猫は寒さに弱い生き物。そのため冬は、寒さからくる原因で体に異変が起こりがちです。
最近愛猫を見て、「いつもと違うかも?」と思ったことはありませんか?
異変の中には、病気につながるおそれがあるものも……。冬の猫に起きやすいトラブルを知り、その理由と解決策を学びましょう!
オシッコが減ったかも?
飼い主さんが気にする猫の異変のうち、「オシッコの量・回数が減ったかも?」という悩みはかなり多くあります。寒い時期、猫は体力を温存するために、あまり動かなくなりがち。そのため水を飲む量も減り、オシッコの量も少なくなるのです。オシッコの回数が減ると、膀胱炎など泌尿器系の病気になることも……。
解決策は?
猫がトイレに行きやすいよう、トイレ周りの寒さ対策をしましょう。トイレの下にマットを敷いておけば、ひんやりした床を避けられるので、行きやすくなるでしょう。また飲み水に工夫をするのも手です。寒い冬でも飲みやすいよう、冷たい水ではなくぬるま湯を与えてみてはいかがでしょうか。
太ったかも?
「愛猫が太ったかもしれない」という飼い主さんの声もよく聞かれます。中には「食べる量が変わらないのに太っている気がする……」という意見も。前述したように、猫は体力温存のため、冬にあまり体を動かしません。これは狩猟をしていた頃の名残りで、獲物が捕れない冬はエネルギーの消費を抑えていたからなのです。
解決策は?
冬は運動量が減るので、体重が増えるのは自然なことといえるでしょう。極端な増量でない限り、問題と考える必要はありません。しかし運動不足になりやすいので、室内で遊んでエネルギーを消費させてあげるといいですよ。
やけどしたかも?
冬は「猫が焦げ臭いかも?」と感じる飼い主さんもいます。その原因は、ストーブやこたつなどの暖房器具。猫は寒さが苦手なので、暖房器具に近付きたがりますが、くっつきすぎてやけどしてしまうことも。毛やヒゲ、しっぽなどが焦げてしまった事例も見られます。特に好奇心の強い猫、やんちゃな猫は要注意です。
解決策は?
猫を暖房器具に近付かせないようにするのが一番。器具を囲うなどして、触れられないようにしましょう。やけどで多いのは毛やヒゲが焦げたケースですが、もし皮膚から異臭がしたり、ただれや水ぶくれが見られたりしたら、すぐに動物病院に連れていってください。
冬の猫に起こりがちな異変3つと、その解決策をご紹介してきました。
みなさんの愛猫に心当たりがあるものはありましたか?
寒がりな猫にとってはつらい季節かもしれませんが、少しでも快適に過ごせるよう対策し、トラブルを未然に防ぎましょう!
参考/「ねこのきもち」2017年1月号『健康・行動・生活etc. 昨年、とくに多かった相談をご紹介! こちら、ねこのきもち獣医師相談室です スペシャル』(監修:「ねこのきもち獣医師相談室」の先生方)
文/松本マユ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。