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獣医師がジャッジ! 猫に食べられてしまった人の食べ物、大丈夫?

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「目を離した隙に自分のご飯を猫に食べられてしまった!」なんて経験はありませんか? 
その食べ物、人にとってはいいものでも、猫の健康に被害を与えるものかもしれません。

今回は、うっかり猫に食べ物を食べられてしまったというエピソードとともに、人の食べ物が猫にどんな影響を与えるのかを先生の解説を含めてご紹介します。

撮影/中川文作
撮影/中川文作

料理の支度中に、生の豚肉を食べられました

撮影/中川文作
撮影/中川文作

料理をするのに冷蔵庫から取り出した豚の薄切り肉を、少し目を離した間に食べられてしまいました。口にしたのは2cm角程度。猫に異変は見られなかったのですが、生肉だったのが気になっています……。

「豚肉自体は食べてもOK。しかし生だと寄生虫などの危険があります」

猫は肉食動物なので、生肉を消化できる内臓になっています。しかし、生肉には細菌や寄生虫(トキソプラズマ)がいる可能性があるので、与えるのは控えましょう。ちなみに火が通った状態で、脂身を避けたものなら2、3cm角くらい与えても大丈夫です。

捨てたはずの魚の骨をいつの間にか……

撮影/中川文作
撮影/中川文作

食後、魚の骨をシンクの三角コーナーに捨てたら、いつの間にか愛猫が口にしていました……! 食べた骨は、5cm程度のもの。異変は見られなかったのでよかったのですが、残飯の処理には、前にも増して気を付けるようになりました。

「猫はあまり咀嚼をしないので内蔵に刺さる危険が!」

肉食動物である猫の歯は、肉を噛み切るために奥歯まで尖っていて、咀嚼することに向いていません。そのため、食べ物はあまり噛まないで丸飲みする傾向があります。魚の骨のように鋭利なものも、そのまま飲み込んでしまうので、食道や胃、腸に刺さってしまう危険があります。

ちょっと目を離した隙に牛乳を飲まれた

撮影/中川文作
撮影/中川文作

朝ごはんの準備のためキッチンにいる間に、愛猫がテーブルに置いてあった牛乳を3回ほど舐めてしまいました。ごく少量だったので、とくに受診はせずに様子を見ていたのですが、その後排泄した便が少しゆるめに。以降、異変はありません。

「猫によっては、下痢や泌尿器系の病気になることも」

人と同様に、牛乳を飲むとお腹がゆるくなる猫もいます。これは、「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」といって、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素が少ないため。また、牛乳はカルシウムが豊富なので、与えすぎると尿結石症などの病気になる危険もあります。

シュウマイを食べられ、吐かれてしまった

撮影/中川文作
撮影/中川文作

食事で余ったシュウマイを、ほかの片付けをしている間に、猫が丸々1個食べてしまいました。しばらくしてから、2回立て続けに嘔吐。吐いた物を確認すると、胃液と消化中のシュウマイでした。吐いたあとはふだんより水をたくさん飲んでいました。

「シュウマイに含まれる塩分や玉ねぎは猫の大きな負担になります」

加工食品は、塩分を含んでいるものが多いです。猫は、塩分を摂り過ぎると腎臓に負担がかかり、泌尿器の病気にかかる可能性が高まるので要注意。また、シュウマイに含まれる玉ねぎには猫の赤血球を壊す成分が含まれており、猫が食べると重度の貧血や血尿を起こすことも。この成分は調理をしても無害にはならないので、絶対に与えないで!

撮影/中川文作
撮影/中川文作

猫は好奇心の強い生き物なので、飼い主がいくらダメといっても、目の前に気になる食べ物が置いてあったら食べてしまうでしょう。うっかり食べられてしまったときに、その食べ物は猫の健康にどんな影響を与えるのかを理解できていれば、迅速な対応ができるので、しっかりと覚えておくようにしましょう。





参考/「ねこのきもち」2017年2月号「獣医さんがジャッジ! 与えてよかった? 人の食べ物」(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/浪坂一
撮影/中川文作
※この記事で使用している画像は2017年2月号「獣医さんがジャッジ! 与えてよかった? 人の食べ物」に掲載されているものです。

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