愛猫に長時間の留守番をさせるのは心配なもの。
しかし、出かける前と帰宅後のちょっとした工夫で、猫は安心して過ごさせることができ、結果、愛猫との距離もぐっと縮まります。
留守番のビフォー(前)にする「準備」と、アフター(あと)にする「ケア」を紹介します。
“留守番猫”はほとんど寝ている⁉
画像/2018年4月号「ちょっとの心がけで、絆はもっと強まる 猫の留守番ビフォーアフターにすること」
『ねこのきもち』読者アンケートによると、90%以上の飼い主さんが愛猫に留守番をさせています。「猫だけで寂しい思いをしていないか」「猫同士でケンカしていないか」など心配が尽きないでしょう。しかし徳留先生によると、そんな心配をよそにほとんどの猫は、留守番中寝て過ごしているそう。
留守番中、大半を寝て過ごしているからこそ、愛猫には安全で安心できる環境を与えたいところ。そのためには留守番前の環境整備=「準備」が必要です。また帰宅後には、留守中にできなかったお世話やコミュニケーションなどの「ケア」を速やかにしてあげることで、より絆は強まることでしょう。
留守番前に「準備」したいことって?
ドアストッパーを付ける
撮影/工藤由里子
留守番中、猫が行き来できる部屋は決めておきたいところですが、場所を移動する際にドアで体を挟まれたり、部屋に閉じ込められたりしてしまう恐れも。それを防ぐため、ドアストッパーを強めに差し込んでおきましょう。
水飲みボウルをあちこちに設置
撮影/工藤由里子
猫はおしっこの病気にかかりやすく、さらにシニア猫や体調の悪い猫ほど、水を飲むことをおっくうに感じてしまう傾向が。猫の“飲みたい願望”にすぐ応えられるよう、ひとつはいつも過ごしている部屋に、もうひとつは猫が移動する通り道になど、あちこちに置いておくといいでしょう。
留守番後に「ケア」したいことって?
帰宅後最初にトイレの掃除をする
撮影/尾﨑たまき
多くの猫は留守番中に汚れたトイレに不満を感じています。排泄を我慢していた可能性もあるので、優先的にトイレのお世話をして。そのとき排泄物の色や形に異変はないかも併せて確認しましょう。
思う存分ニオイを嗅がせて
撮影/尾﨑たまき
猫はニオイで情報収集をする動物なので、飼い主さんが外から運んできた嗅ぎ慣れないニオイが気になって仕方ありません。そこでお世話がひと通り終わったら、ソファに座るなどして猫の気がすむまでニオイを嗅がせてあげましょう。
いかがでいたか? 簡単にできることばかりなので、離れているときも、そばにいるときも愛猫が安心して過ごせるようにしっかり対策を行いましょう。
参考/『ねこのきもち』2018年4月号「ちょっとの心がけで、絆はもっと強まる 猫の留守番ビフォーアフターにすること」(東京・六本木の小動物診療所獣医師 徳留史子先生監修)
文/Carrie-the-cat
撮影/工藤由里子、尾﨑たまき
※この記事で使用している画像は2018年4月号「ちょっとの心がけで、絆はもっと強まる 猫の留守番ビフォーアフターにすること」に掲載されているものです。