愛猫にはつねに元気いっぱいでいてほしいですよね。しかし飼い主さんだけでは、猫が本当に健康なのか判断出来ません。そのため、動物病院での定期的な健康診断が重要になるのですが、実際に健康診断を受診している猫はどれくらいいるのでしょうか。
猫の健康診断の受診状況は?
アニコム損保のペット保険契約者に対して実施した、契約者自身と契約どうぶつの健康状態やライフスタイルについての総合的なアンケート調査を集計したもの(実施期間:2016年2月15日~23日、回答数:猫891匹) 画像/「ねこのきもち」2018年3月号『イマドキ猫の健康事情』(再現)
全体では半分以上受けている
鵜飼先生「上の図は猫の健康診断の受診状況のアンケート調査の結果を年齢別に示したものです。全体の半数以上が受けているとなっているのは、とてもよいこと。動物病院を嫌いな猫が多いですが、だから行かないのではなく、行くたびにおやつを与えるなどのいい印象を与えておくといいですね。定期的に本格的な診断、その合間に簡単な健康チェックや体重測定に行くといいと思います」
年齢別の受診率はどうなっているの?
アニコム損保のペット保険契約者に対して実施した、契約者自身と契約どうぶつの健康状態やライフスタイルについての総合的なアンケート調査を集計したもの(実施期間:2016年2月15日~23日、回答数:猫891匹) 画像/「ねこのきもち」2018年3月号『イマドキ猫の健康事情』(再現)
0~4才は低く、5才以上で高い
鵜飼先生「一般的に猫は7才からシニア期に入るといわれています。実際に、その頃に猫の様子がそれまでと変わったように感じることも多く、病気を心配して受診する方が増えるのではないのでしょうか。10才以上で再び受診率が下がっていますが、継続して受けることをおすすめします」
イラスト/西イズミ
犬と比べるとどう?
アニコム損保のペット保険契約者に対して実施した、契約者自身と契約どうぶつの健康状態やライフスタイルについての総合的なアンケート調査を集計したもの(実施期間:2016年2月15日~23日、回答数:猫891匹、犬3556頭) 画像/「ねこのきもち」2018年3月号『イマドキ猫の健康事情』(再現)
犬に比べて猫は受診頻度が低い
鵜飼先生「上のグラフは定期的健康診断を受けている犬と猫の飼い主さんにその頻度を訪ねた結果です。犬に比べて猫は「1年に1回以下と受診頻度が低く見えますが、理想的な頻度の目安は、0~9才は1年に1回。10才以上は1年に2回、猫の体調によってはそれ以上のほうがいいこともあります」
一般に、犬や猫は人の4倍以上の速度で年をとるといわれています。1年や半年の間に、体に変化が起きることは決して珍しい事ではありません。猫は自分の体調が悪くても「痛い」「つらい」と言葉で伝えられないので、愛猫のためにも年齢や体の状態にあった頻度で健康診断を受けてあげるようにしたいですね。
参考/「ねこのきもち」2018年3月号『イマドキ猫の健康事情』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
文/浪坂一
イラスト/西イズミ
※この記事で使用している画像は2018年3月号「イマドキ猫の健康事情」に掲載されているものです。