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なんとなく受けてない!?猫の血液検査の基本の“キ”
愛猫の健康状態を総合的に知ることができる血液検査。
獣医師にすすめられるままに血液検査を受け、結果を聞くだけ。そんな飼い主さんも多いのでは?
東京都北区にある王子ペットクリニック院長の重本 仁先生が、
血液検査についてぜひ知っておきたい基本の“キ”を教えてくれました。
「血球計算(CBC)」と 「血液化学検査」の2つが一般的

健康診断で受ける血液検査は、赤血球、白血球、血小板などを調べる「血球計算(CBC)」と血しょうを調べる「血液化学検査」が一般的。
この2つ以外は、基本的にはオプション検査になります。
「血球計算(CBC)」では、貧血や脱水、感染、炎症などの有無がわかり、
「血液化学検査」では、腎臓や肝臓などの各臓器に異常や疾患がないかが判断できます。
院内検査と 院外の専門機関での 検査の2通り

採取した血液の分析検査をどこで行うかは動物病院によって異なり、院内の場合と、血液を院外の専門機関に送って行う場合があります。
院内の場合は、結果表を当日にもらえることが多く、院外の場合は、後日、動物病院で受け取るか自宅に郵送になります。
検査結果表は 病院や専門機関に よってさまざま

検査結果表は、検査項目と疑われる病気が記載された一覧表をもらうことが多いですが、
体裁は動物病院や専門機関によってさまざま。

数値が記載されたレシートのような出力紙をもらうこともあります。
分析機器によって 「正常値」は異なる

血液検査の結果表には、たいてい「正常値(基準参考値)」が掲載されていますが、
この数値は分析する機器によって多少異なります。
また、正常値は健康な猫の9割が入る数値を示したものなので、あくまで目安に。
検査費用は 動物病院によって違う

獣医療は自由診療であることもあり、検査費用は動物病院ごとにまちまちです。
一般的には、「血球計算(CBC)」と「血液化学検査」の2つで費用は5,000〜1万円ほど。
事前に動物病院のホームページや電話で確認してみてくださいね。
血液検査の基本の“キ”、いかがだったでしょうか?
なんとなく、、、ではなく、愛猫の健康状態を知ることに役立てくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年4月号『どうして必要? 結果の見方は? 血液検査がわかる!』(監修:王子ペットクリニック 重本 仁先生)
文/Betty
撮影/中川文作
※この記事で使用している画像は2018年4月号「どうして必要? 結果の見方は? 血液検査がわかる!」に掲載されているものです。
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