猫と暮らす
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いざというときどうする? 飼い主さんが体験したリアルな夜間救急
このようなとき、みなさんは落ち着いて行動できますか?
今回は、夜間救急にかかったことのある飼い主さんから「ねこのきもち」に寄せられた、リアルな夜間救急体験談5つを紹介します。
そもそも「夜間救急」って?
救急動物病院は、地域の獣医師が交代で、あるいは地元の獣医師会が夜だけ診療するタイプ、24時間営業タイプ、ほかにも獣医師が飼い主宅に行って診察する往診タイプなど、いろいろあります。
この記事では、それらを総称して「夜間救急」としています。
体験談①:トイレでの様子に落ち着きがなく、下腹部もパンパンで、夜間救急に…
それからしばらく何もなかったそうですが、3カ月ほど経ったある日の夜、落ち着きがない感じでトイレに向かったメサイアくん。しばらく出てこなかったので、下腹部を触ってみるとパンパン……。
慌てて夜間救急に駆け込むと、尿道閉鎖であると診断。閉鎖の解除、膀胱の洗浄をしてもらい、3万円弱の支払いとなったそうです。
今は落ち着いているけれど、排泄時の異変が夜中に見られることが多く、夜間救急には5回ほどお世話になったのだとか。
体験談②:夜になって生気がなくなり、「いざ」というときのために教えてもらっていた夜間救急へ
かかりつけの獣医師から教えてもらっていた夜間救急をインターネットで調べ、電話をかけたのだそう。「お金がかかっても大丈夫か」「かかりつけの動物病院が開くまで待つのは無理そうか」と尋ねられたけれど、やはり心配なので車で向かうことに。
そして、猫カゼ、脱水症状の疑いがあると診断され、注射を打ってもらい3万2000円を支払ったそう。
明け方に帰宅し、開院時間を待ってかかりつけの動物病院でも受診。夜間救急がかかりつけの動物病院に症状を共有してくれていたので、安心できたそうです。
体験談③:初めての愛猫だったこともあり、とにかくずっと寝ているのが心配で…夜間救急までタクシーで
診察しないと大丈夫かどうかわからないと言われたので、タクシーで10分ほどかけて連れて行くことに。とくに持参したものはないようです。
血液検査を経て、異常なしと診断。支払ったのは、時間外診察料の2100円を含めて9600円だったそう。
夜間救急を知ったのは、このときが初めてだったという飼い主さん。今思うと、おっとりした猫だったというだけなのに、初めて飼った猫だったため、必要以上に心配してしまったと振り返っているようです。
体験談④:持病が悪化。名刺をもらっていた夜間救急に電話をかけ、応急処置をしてもらうことに
そのときの指示通り、きりくんにハーネスをつけ、キャリーケースに入れ、タクシーで30分ほどかけて連れて行ったそうです。念のため、きりくんが服用していた薬も持参。
夜間救急で「胸水がたまっている」「心筋が厚くなっている」との診断され、水を抜き、酸素ルームで休ませてもらうことに。
夜間診療費5000円のほか、検査や入院費を合わせて2万5920円、往復の交通費も含めると3万円ほどかかったそうです。
体験談⑤:深夜のけいれんで頭が真っ白に。かかりつけの動物病院に相談したら、対応してくれた
夜間救急も調べていたけれど、とりあえずかかりつけの動物病院に電話をかけてみたところ、つながったので相談。時間外の料金について説明を受けた上で、対応してもらうことにしたそう。
動物病院に着いたとき、あさちゃんは元気になっていたけれど、念のため血液検査をした結果、血液中のアンモニアの数値が高いとの診断が。
治療費5600円のほかに、時間外料金1000円が加算され、合計7000円ほどかかったそうです。
受診する猫の症状はさまざま
はっきりとした症状はないものの、なんとなくいつもよりぐったりしていて……といった理由での受診もあります」(上野先生)
若い猫は膀胱炎や誤食などで受診
高齢の猫は、最近調子が悪くて……といった理由で連れて来られることが多いかもしれません」(上野先生)
(監修:東京都江東区にある、ひがし東京夜間救急動物医療センターのセンター長、獣医師 上野元裕先生)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/山村真代
文/雨宮カイ
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