日向ぼっこをしながらウトウトしている猫。かわいらしい寝顔を見ているととっても幸せな気持ちになりますね。
それにしても、猫ってよく寝ているイメージがありますよね?
この記事では、猫が1日にどのくらい寝るのかなど、“猫の睡眠”について解説します。
猫は1日の2/3を寝て過ごしている
「よく寝る」というイメージをもたれがちな猫。それもそのはず、猫は1日14〜16時間も寝ているのです。もともと狩猟動物である猫は、その本能によってエネルギーを蓄えようとする習性があります。
また、猫の睡眠は、敵に襲われたときにすぐに逃げられるよう、ほとんどの時間が浅い眠り、いわゆる「レム睡眠」です。深い眠りとされる「ノンレム睡眠」は、1日の睡眠のうち60分程度なので、熟睡している時間は本当に短いといえるでしょう。
ただし、これは野生の猫の場合で、飼い猫のように攻撃される不安のない猫はもう少し熟睡時間が長いといわれています。
さらに、子猫の場合は、成長ホルモンの関係で1日に20時間も寝ています。“寝る子は育つ”のは、人だけではなく猫も同じということですね。
寝相にもそれぞれ意味がある
猫はさまざまな格好で寝ていますが、実は、その寝相にも意味があるのです。
お腹を見せて寝る
猫が仰向けで寝るのは暑さによるもので、体の表面を空気に触れさせて体温を下げたいときに行うポーズです。ただし、猫にとってお腹は急所なので、安心できる環境でしか仰向けにはなりません。そのため、仰向けで寝るのはリラックスしている証拠ともいえます。
まんまるになって寝る
反対に、猫が丸くなって寝るのは寒さをしのぐためのポーズ。このポーズもすぐに起き上がれる体勢ではないので、安心できる環境でしか行いません。
あごをのせて寝る
猫用ベッドの縁はもちろん、他の猫や飼い主さんの体など、高さのあるものにあごをのせて寝る姿もよく見る光景です。これは、気道が確保され、猫が楽に寝られる姿勢だから。寝ているうちに、あごのせの快適さに気づき、定番のポーズになる猫もいるようです。
他の猫と抱き合って寝る
他の猫と抱き合いながら寝るのは、お互いの体温で暖をとるためです。信頼している猫にしかしない行動なので、互いに心を許し合っているということがわかります。
猫に安眠を
猫は1日の半分以上を寝て過ごすため、リラックスして眠れる環境つくりをしてあげたいですね。愛猫がどんな格好で寝ているか、ぜひ注目してみてください!
参考/「ねこのきもち」2016年4月号『「寝るのがシゴト」の猫あるあるを解説 とろりん猫のフシギ』(監修:帝京科学大学教授 動物看護士 小野寺温先生)
文/しばたまみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。