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「出ない」だけが便秘じゃない? 猫の便秘の予防・対策
猫のウンチの回数や量には個体差があります。そのため、「何日ウンチが出ていないから便秘」とはいえませんし、ウンチが出ていたとしても、猫の様子やウンチの状態によっては便秘の可能性も……。
今回は、便秘チェック法や便秘対策・予防法など、猫の便秘に関する情報をご紹介します。
ウンチは出ているけど、もしかして便秘かも……

健康な猫のウンチは、水分をしっかり含んでいるためツヤがあり、色は食べているフードによって違いがありますが、大人の人差し指以上の長さをしています。
一方、便秘が疑われるウンチは、短くてコロコロしているのが特徴です。水分が足りていないので、硬めで表面が乾燥していることも。
また、いつもより長く踏ん張っていたり、鳴き声を出しながらウンチをしていたりするときは便秘かもしれません。ウンチの切れが悪いときや、ウンチをスッキリ出し切れていない様子のときも便秘を疑いましょう。
なお、ウンチをしたあとに吐くような場合は、獣医師に診てもらうようにしてください。
日々の生活に取り入れたい便秘対策・予防法

水分をしっかり摂らせる
必要な水分が摂れていないと、猫は便秘だけでなく泌尿器の病気にもかかりやすくなるといわれています。そこで、水をこまめに入れ替えたり、水飲み場を増やしたりして、飲水量を増やす工夫をしてみましょう。また、水分量の多いフードやおやつを与えるのも手です。
便秘対策用のフードを利用する
猫の便秘のタイプに合ったフードを選ぶのもよいでしょう。水に溶ける可溶性繊維が豊富なものや、水に溶けない不溶性繊維が豊富なものなど、多数販売されているので、どれを選んだらよいかわからないときは、獣医師に相談してみましょう。
トイレ環境を見直す
猫はトイレが汚れていたり、落ち着かない場所にあったりすると、我慢してしまうことがあります。猫がウンチを我慢しないように、気持ちよく排泄できるトイレを作りしましょう。
また、トイレの容器や砂が好みではない場合も、ウンチを我慢することが。今のトイレ環境が愛猫の好みなのか、確認してみることも大切です。
運動させる
体をあまり動かさないでいると腸の動きは弱まり、便秘になりやすくなります。1日5分程度でもよいので、おもちゃなどを使って一緒に遊び、体を動かしてあげましょう。
猫の便秘、動物病院での治療法とは?

基本的に猫の便秘の治療には、ウンチを柔らかくしたり量を増やしたりする内服薬を使いますが、場合によっては浣腸などの処置を行うことも。
また、自分で排便できない場合は、「摘便」といって、獣医師が手を使って排便を助ける方法をとります。摘便でも手におえない重度の便秘になると、大腸を切除する手術を行うこともあるので、ただの便秘と甘く見ないようにしましょう。
愛猫のウンチやその様子を観察することは、健康管理としても非常に大切です。
少しでも気になることがあるときは、自己判断せず動物病院で相談してみてくださいね。
ねこのきもち WEB MAGAZINE「獣医師監修】猫の便秘|原因や症状、解消法や腸マッサージも紹介!」
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の便秘|原因や症状、解消法や腸マッサージも紹介!』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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