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【獣医師が解説】愛猫の便秘は病気が原因かも!?4つの改善ポイントを紹介

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愛猫が便秘をしているとき、そのうち治るだろうと軽く考えてはいけません。猫の便秘にはさまざまな原因が考えられ、何かしらの病気が関係していることもあります。今回は、猫の便秘の原因と、飼い主さんがしてあげられる対策を解説します。

軽く見てはいけない猫の便秘

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猫の便秘を軽く考えてはいけない理由は、「何らかの病気の症状」として便秘になっている可能性があるからです。便秘の原因はさまざまですが、中には腎臓病や腫瘍による腸閉塞が原因となっていることもあります。そのため獣医師も、脱水をしていないか、腰や足に異常がないかを調べたり、血液検査やX線検査で腸の状態を調べたりと、いくつかの視点から診察をします。便秘をきっかけに受診することで、他の病気の早期発見につながることもあるでしょう。

猫の便秘を軽く考えていけない理由はもう一つあります。それは、慢性的な便秘から「巨大結腸症」という病気になる可能性があるためです。巨大結腸症とは、硬いウンチが結腸(直腸から肛門へとつながる手前の部分)に大量にたまることで、結腸が異常に広がる病気です。この病気になるとお腹を開く手術が必要になる場合もあり、もし対応が遅れると敗血症で命に関わることもある重篤な病気です。そのため「たかが便秘」と侮らないよう、意識しておきましょう。

猫の便秘にはどんな理由が考えられる?

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足腰の異常

足や腰の骨、関節や筋肉、神経などに問題があると、思うように踏ん張れない場合があります。排泄時に踏ん張れないことで、便秘を引き起こす場合があります。

内臓の病気

腎臓病などの内臓の病気で、全身に脱水症状が出ることがあります。脱水により水分が不足するとウンチが固くなり、排出しにくくなります。

腸のトラブル

腸の腫瘍などで異物で塞がっており、ウンチが通過できなくなっている場合があります。

全身の検査をしても異常が見つからなかった場合は、次のようなことが関係していると考えられます。

・水分の摂取量が足りていない
・フードが猫に合っていない
・ウンチを我慢している
・運動不足

改めて確認。そもそもどんな状態を便秘というの?

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健康な猫のウンチは、大人の人差し指以上の長さがあり、水分を充分に含んでいるためツヤがあります。色は普段食べているフードによって変わります。一方で便秘が疑われるウンチは長さが短く、硬くてコロコロとしています。水分不足のため、表面は乾燥気味です。

ウンチの回数や量は個体差があるため、一概に「〇日間ウンチが出ていなければ便秘」と言えるわけではありません。もし猫がいつもと同じような感覚で出していなければ、便秘を疑いましょう。また、たとえウンチが出ていても、その時の猫の様子やウンチの状態によっては便秘の可能性があります。下記のチェック項目に当てはまるものがあれば、動物病院で受診しましょう。

出たウンチでチェック

・硬い
・乾燥している
・小さくてコロコロしている
・細い

猫の様子でチェック

・ウンチをしながら鳴いている
・トイレで長い間頑張っている
・ウンチが終わってもまだきばっている
・ウンチの切れが悪い
・ウンチをしたあと嘔吐する

便秘にさせないために見直したい4つのこと

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愛猫を便秘にさせないために、飼い主さんはどんなことに気をつければ良いでしょうか。ここでは、4つのポイントをご紹介します。

水分を充分に摂らせる

猫は犬や他の動物とくらべて水を飲む量が少なめですが、必要な水分がきちんと摂れていないと便秘のほかに泌尿器の病気になりやすくなります。普段から猫が飲んでいる水の量を観察して、少ないようであれば水入れを置く場所を増やしたり、水を入れ替える回数を増やしたりしてみましょう。また、水分量が多めのフードやおやつを与えてみるのも良いでしょう。

愛猫に合ったフード選び

ひとくちに便秘といっても、タイプはさまざまです。同時に便秘しがちな猫用フードにも、水に溶ける可溶性繊維が豊富なものや、水に溶けない不溶性繊維が豊富なものなど種類があります。もし便秘しがちな猫なら、一度獣医師に相談してフードの切り替えも検討してみましょう。

愛猫好みで清潔なトイレを用意する

猫がウンチを我慢する理由としては、「トイレが汚れている」「トイレの容器や砂が好みではない」「人の目に触れて落ち着かない」などがあります。ウンチを我慢していると、やがては便秘の原因に。愛猫が気持ちよく排泄できるように、清潔で整ったトイレ環境を用意しましょう。

毎日適度な運動をさせる

猫も人同様、あまり体を動かさないでいると腸の動きが弱まり、便秘につながりやすくなります。あまり動かないタイプの猫であれば、飼い主さんがおもちゃなどを使って1日5分程度でも遊んであげましょう。適度な運動が便秘の予防に大切です。

猫が便秘のとき、これを与えても大丈夫?

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乳酸菌やオリゴ糖などのサプリメント

乳酸菌もオリゴ糖も腸の働きを良くするので、与えても良いでしょう。与えるときはビオフェルミンなどの人用のものではなく、ペット用のものを用量を守って与えてください。

ヨーグルトや牛乳、オリーブオイルなどの食用油

便秘解消の効果は期待できますが、同時に下痢を引き起こす危険もあります。猫の体質にも関係するので、飼い主さんだけで判断せずに獣医師に相談しましょう。

愛猫が便秘をしているかどうか気づくためには、普段の様子をよく観察しておくことが欠かせません。もしおかしいなと思ったら、自己判断せずに獣医師に相談しましょう。便秘が原因で病気の早期発見につながることもありますよ。

出典元/『ねこのきもち』16年2月号「ウンチが出ていても便秘かもしれません」(監修:鵜飼佳実先生)
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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