1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 【獣医師監修】猫の便秘|原因や症状、解消法や腸マッサージも紹介!

猫と暮らす

UP DATE

【獣医師監修】猫の便秘|原因や症状、解消法や腸マッサージも紹介!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

猫の便秘は重篤な病気が原因となることもあるため、軽く考えてはいけません。今回は、猫の便秘がどういうものかを改めてお伝えすると共に、便秘解消マッサージ法や便秘のときに与えて良いものやダメなもの、飼い主さんにできる予防と対策について解説します。


目次

軽く考えてはいけない猫の便秘

猫の便秘ってどんな状態?

便秘解消!腸マッサージ

便秘のときに与えて良いもの&ダメなもの

愛猫の便秘、予防と対策“4つのポイント”

軽く考えてはいけない猫の便秘

隠れる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の便秘の原因はさまざまですが、なかには腎臓病や腫瘍による腸閉塞、場合によっては命に関わる重篤な病気が原因となっていることもあるため、軽く考えてはいけません。

猫が便秘になるのは他の病気の症状の現れかも

以下のような病気にかかっている場合、その症状のひとつとして便秘になることがあります。

◆足腰の異常


足や腰の骨、骨盤、関節や筋肉、神経などに問題があると、排泄時に思うように踏ん張ることができず、便秘を引き起こす場合があります。

◆内臓の病気


腎臓病などの内臓の病気は、全身の脱水症状を引き起こします。そして、脱水により水分が不足し、ウンチが固くなることで排出しにくくなり、便秘になるのです。

◆腸のトラブル


腸の腫瘍やそのほかの異物で塞がっていて、ウンチが通過できなくなっている場合があります。また、腸内管に分布する神経の異常も原因として考えられるでしょう。

なお、上記のような病気を疑って全身の検査をしても異常が見つからない場合には、次のようなことが関係していると考えられます。

  • 水分の摂取量が足りていない
  • フードが猫に合っていない
  • ウンチを我慢している
  • 運動不足
  • トイレが汚れている

慢性的な便秘は命に関わる危険も!

猫の便秘を軽く考えてはいけない理由のひとつに、慢性的な便秘から派生する『巨大結腸症』という病気があります。巨大結腸症とは、硬いウンチが結腸(直腸から肛門へとつながる手前の部分)に大量にたまることで、結腸が異常に広がる病気です。
この病気になると手術が必要になる場合もあり、対応が遅れてしまうと敗血症で命に関わることも。そのため、「たかが便秘」と侮ってはいけません。

病院での治療法は?

猫の便秘の治療は、基本的には人と同じように、便の量を増やしたり柔らかくしたりといった内服薬での治療や、浣腸などの処置が中心です。それでも自力で排便をすることが難しい場合には、獣医師が手を使って排便を助ける『摘便』という方法をとります。
しかし、重度の便秘になると摘便でも手におえなくなるため、大腸を切除する手術を行うこともあります。

猫の便秘ってどんな状態?

リボンをつける猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ウンチの回数や量には個体差があるため、一概に「○日間ウンチが出ていなければ便秘」とはいえません。また、たとえウンチが出ていても、ウンチの状態や排泄時の猫の様子によっては便秘の可能性があるため、以下のような点に思い当たることがあれば、獣医師に相談をするとよいでしょう。

出たウンチでチェック

健康な猫のウンチは、大人の人差し指以上の長さがあります。水分を充分に含んでいるためツヤがあり、色は普段食べているフードによって変わります。一方で、便秘が疑われるウンチは長さが短く、硬くてコロコロとしています。水分不足のため、表面は乾燥気味です。

猫の様子でチェック

排便時に鳴いていたり、いつもより長く踏ん張っていたりするときは便秘を疑いましょう。また、ウンチが終わってもまだ出しきれていない様子が見られるなど、ウンチの切れが悪いときや、ウンチをしたあとに嘔吐をするようなときも要注意です。

なお、生まれつきしっぽが短い『マンクス』という猫種や、筋力の低下がみられる高齢猫は、ほかの猫に比べて便秘になりやすいといわれています。また、冬場は夏場に比べて水分の摂取量が少なくなり、便秘になりやすい季節でもあるため、特に注意してあげましょう。

猫の便秘を解消!腸マッサージ

ラガマフィン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

愛猫に便秘の傾向が見られたら、なるべく早い段階で改善してあげることが大切です。ここでは、便秘対策として取り入れたい、飼い主さんにもできる“腸マッサージ”の方法をご紹介します。

猫の腸マッサージのやり方は?

1.まずは猫をリラックスさせよう

頭をなでられる猫

猫がくつろいでいるときに、頭などをなでてリラックスさせましょう。いきなり冷たい手で触るのではなく、両手をこすり合わせるなどして、手のひらを温めてからなでてあげると◎

2.そっと脇腹を揉んであげよう

脇腹を揉まれる猫

猫の脇腹を優しく揉んであげることで、直接腸を刺激します。手を前後に動かしながら、お腹のあたりを全体的に揉むのがポイントです。強い力をかけると猫が嫌がるので注意してください。

抱っこができる猫ならあおむけチャレンジ!

抱っこされる猫

膝の上で後ろから抱えるような姿勢でリラックスさせ、親指を除く4本の指先で、 “おへそ”を中心に「の」の字を描くように優しくなでてあげましょう。

猫にツボ押しして腸にアプローチ!

人と同様に、猫にもツボがあります。そのなかから、便秘解消に効果があると言われているツボをご紹介します。

◆百会(ひゃくえ)

イラスト/すやまゆうか

整腸作用や免疫力の向上に効果があるといわれている百会は、背骨と腰の横幅が一番広いところが交差する、指で押すと少しくぼんでいる場所にあります。人差し指で5回ほど押すのを2~3セット行いましょう。

◆神門(しんもん)

イラスト/すやまゆうか

神門には、腸の働きをよくする作用があります。前足のポコッと出た部分のそばにある、少し押すと凹む部分が神門です。小さなツボなので、30秒程度なでるように優しく力をかけましょう。

猫が便秘のときに与えて良いもの&ダメなもの

遊ぶ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

人が便秘のときには食物繊維を多くとるのが良いといわれますが、猫が便秘の場合、与えると効果的なものや、逆に与えてしまうと便秘を促進させてしまうものがあります。

○与えても良い

ペット用の乳酸菌/オリゴ糖のサプリメント

乳酸菌もオリゴ糖も腸の働きを良くします。与える場合は、ビオフェルミンなどの人用のものではなくペット用のものに限り、用量を守って与えましょう。

△獣医師に要相談

ヨーグルト/牛乳/イモ/食用油 など

いずれも便秘解消の効果が期待できる反面で、下痢を引き起こす危険もあります。猫の体質にも関係するため、与える際は必ず獣医師に相談してください。

×与えてはダメ

キャベツなどの葉野菜/ねこ草 など

これらには不溶性繊維が多く含まれます。不溶性繊維は腸を刺激して働きを促す一方で、ウンチを硬く大きくしてしまう作用があります。逆効果になることもあるため、与えてはいけません。

愛猫の便秘、予防と対策“4つのポイント”

ノルウェージアンフォレストキャット
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

最後に、日々の生活に取り入れたい4つの便秘予防と対策をご紹介します。

水分を充分にとらせよう!

猫は犬や他の動物と比べると水を飲む量が少なめです。しかし、必要な水分がきちんととれていないと、便秘のほかにも泌尿器の病気になりやすくなるため、ふだんから愛猫が飲んでいる水の量を観察するようにしてください。
飲水量が少ないようであれば、水入れを置く場所を増やしたり、水を入れ替える回数を増やしたり、水分量の多いフードやおやつを与えるなどの工夫をしましょう。

愛猫に合ったフードを選ぼう!

ひとくちに便秘といってもタイプはさまざまです。そのため、便秘対策用のフードも、水に溶ける可溶性繊維が豊富なものや、水に溶けない不溶性繊維が豊富なものなど、猫の便秘のタイプに合わせたものが多数販売されています。
フードを選ぶときは便秘のタイプに合ったものを正しく選ぶ必要があるため、愛猫が便秘しがちな場合は、一度獣医師に相談してみると良いでしょう。

愛猫好みのトイレを用意して清潔に保とう!

猫がウンチを我慢する理由としては、「トイレが汚れている」「トイレの容器や砂が好みではない」「人の目に触れて落ち着かない」などがあります。ウンチを我慢していると、やがては便秘の原因になることがあるため、愛猫が気持ちよく排泄できるよう、清潔で整ったトイレ環境を用意してあげることが大切です。

毎日適度に運動させよう!

猫も人と同じように、あまり体を動かさないでいると腸の動きが弱まり、便秘につながりやすくなるため、適度に運動させましょう。あまり動かないタイプの猫であれば、飼い主さんがおもちゃなどを使って、1日5分程度でも良いので遊んであげてください。

冒頭でもお伝えした通り、猫の便秘はさまざまな病気の症状として表れている可能性があります。しかし、便秘の兆候に気づくためには、ふだんから愛猫の様子をよく観察しておかなければなりません。少しでも気になる点があるときは、自己判断せず獣医師に相談を。便秘がきっかけとなり、病気の早期発見につながることもありますよ。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「【獣医師解説】猫の便秘とフードについて|原因、対処法、療法食まで」

ねこのきもち WEB MAGAZINE「愛猫がウンチをしていないみたい…4つの対処法で便秘を改善しよう!」

ねこのきもち WEB MAGAZINE「猫の下痢や便秘を予防する、お腹の冷え取りマッサージ」

参考 /「ねこのきもち」2016年2月号『病気につながることもあるから見過ごさないで!ウンチが出ていても便秘かもしれません』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
   「ねこのきもち」2016年10月号『猫にも“腸”ブーム!?元気につながるから超スゴイ腸を、整えよう!』(監修:練馬テイルズ動物病院院長 石川朗先生)
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師解説】猫の便秘とフードについて|原因、対処法、療法食まで』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
イラスト/すやまゆうか
文/菜々
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る