飼い主さんがお出かけしている間も、愛猫には適度に刺激がある心地よい時間を過ごしてもらいたもの。
今回は『ねこのきもち』本誌の読者から寄せられた、お留守番中の工夫について、その効果と改善点を専門家に検証してもらいました。
お留守番の工夫 その1
お留守番させるときは、おもちゃをたくさん出しておきます。きっと刺激的なはず!
ふだん使っていないおもちゃなら刺激が
お留守番中は退屈なので、刺激を与えたいですよね。その場合、自宅にあるおもちゃをなんでもかんでも出しておくより、お留守番時限定の1匹でも遊べるおもちゃだけを出しておいたほうが、猫には新鮮で、刺激的でしょう。
お留守番の工夫 その2
夏は暑くてのどが渇きそう。大きな容器にお水をたっぷり! これっていいアイデア?
水飲みボウルをたくさん置くことも忘れないようにして
飲水量が減りがちな夏のお留守番中、水を飲ませる工夫はいいですね。たっぷりな水を好むなら、大きな容器で用意しても。ただし、飲みたいと思ったときすぐ飲めることも大事なので、室内のあちこちに置くことも忘れずに!
お留守番の工夫 その3
退屈だろうから、ふだんとは違う場所に好みのフードを。宝探し感覚で刺激的?
刺激はありますが、夏は置きっぱなしNG
フードをいろんな場所に置いておき、探しながら食べさせれば刺激的でしょう。とはいえ、夏はフードが腐敗しやすくなります。お留守番させる時間にもよりますが、置きっぱなしは控えたいですね。
お留守番の工夫 その4
涼しいだろうと、トイレのひとつを廊下に。この気づかい、猫に伝わってる?
風通しのいい場所なら嬉しいのでは
家の構造にもよりますが、廊下は風通しがよく、気持ちよく排泄できるかもしれません。部屋間を移動する際の通り道でもあり、排泄したくなったらすぐにできるメリットもあるので、猫が使うならずっと置いておいても。
お留守番の工夫 その5
夏は暑いので、猫ベッドをカゴに。涼しさを感じてくれるかな?
涼しくはなるので使うなら与えても
カゴ素材の猫ベッドは布製のものより通気性がいいでしょう。とはいえ、布製の猫ベッドと比べて硬く、猫によっては居心地がよいと感じないことも。猫が使わないなら、中にちょっとしたクッションのようなものを置いてみるといいでしょう。
仕事などでどうしても愛猫を長時間お留守番させなければならない状況はあるもの。そんなときに、上記のような猫が安全に退屈せずに過ごせる快適な環境をつくる工夫をしてあげられると、飼い主さんも安心できますね。
参考/「ねこのきもち」2017年8月号『キャット・ファースト24h』(監修:帝京大学助教 動物看護師 小野寺温先生、ペットライフコンサルタント 薬師寺康子さん)
文/浪坂一
撮影/石原さくら、中川文作、小森正孝
イラスト/来迎純子
※この記事で使用している画像は2017年8月号『キャット・ファースト24 h』に掲載されているものです。