高温多湿になりやすい夏。ほとんど汗をかかない猫にも皮脂腺はあり、皮脂が分泌されます。これを放置していると、分泌物が皮脂腺に詰まって皮膚病などになる恐れが。
今回はとくにベタつきやすい部位のひとつ「しっぽ」についてケアの仕方をご紹介します。
ムシムシ暑くなるとスタッドテイルになりやすい
スタッドテイルとは、付け根辺りに皮脂腺があり、そこからの分泌物を放置したことによって起こる炎症のこと。未去勢のオスによく見られます。
コットンで包み、引っ張るように拭き取って
コットンをぬるま湯で濡らし、しっぽの毛を挟みます。そして根元から立ち上げるようにして拭き取りを。この繰り返しでしっぽ全体をまんべんなく。
人用のクレンジングオイルを使っても
脂分がひどい場合は人用のクレンジングオイルを垂らしても。ただし、そのあとはぬるま湯で根元からしっかり洗いなおしましょう。
よく泡立てたペット用の石鹸でも
よく泡立てたペット用の石鹸やシャンプーも、頑固な脂分を落とすのには◎。ただし、そのあとは綺麗に拭き取りましょう。
出来るならコームで整えてあげても
嫌がらない猫なら、拭き取った部分の毛が乾いたあと、軽くコームでとかすといいでしょう。毛並みが整います。
とくにベタベタになりやすいのはしっぽの付け根の部分なのだそう。汚れがきちんと落ちるように、ぬるま湯で濡らしたコットンなどを使って丁寧に拭いてケアしてあげましょう。愛猫のサラフワの毛並みは見ていて気持ちいいですよ。
参考/「ねこのきもち」2018年6月号『猫もグッズもベタ→サラ革命』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/浪坂一
撮影/後藤さくら
イラスト/mollydomon
画像/iStock、Getty Images Plus、ゲッティイメージズ
※この記事で使用している画像は2018年6月号『猫もグッズもベタ→サラ革命』に掲載されているものです。