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猫は人の言葉を理解している?それともしていない?

【第3回】うちの猫は「あいづち猫」

夏休みの自由研究で、飼い猫のモモとクリについて研究している息子が言うには
「モモは絶対、僕の言っていることがわかってる。すっごい会話できるもん」
とのこと。
猫のヒミツ聞いてみました
実はうちのモモ、子猫の頃から 絶妙なタイミングであいづちをうつ「あいづち猫」なんです。

今朝も息子がテレビに映った2種類の味のアイスクリームを見て
「うわ、おいしそー!チョコ味が食べたいな。モモもチョコ味の方がおいしいと思うでしょ」
と話しかけると、
まるで理解しているかのように「んー」とあいづちのような声を出すモモ!
我が猫ながら、うまいわ〜〜〜〜。

あいづちはたまたまだろうとずっと思ってきたけど、もしかしてホントに人の言葉を理解できてるのかしら?

その疑問、

「今、子供たちが一番会いたい人」&
ベストセラー『ざんねんないきもの事典』の監修者

今泉忠明先生に教えてもらいました!
質問①

愛猫は「ゴハン」という言葉に反応します。猫は人の言葉をいくつくらい理解しているの?

兵庫県 A・Kさん、あさちゃん(メス・1才)
答え

都合のよい言葉を約20語

3歳児に近い知能をもつといわれる猫。日常的に使われる言葉、とくに自分の名前やゴハンにまつわる用語など、自分にとってうれしい言葉を理解していると考えられています。
さらに人がよく話しかける環境の猫では、倍くらい理解している可能性も。ちなみに犬は約200語理解しているという説が。
あいづち猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
3歳児に近いなんてすごい! 
だとしたら、ホントにわかってあいづち打ってるのかも!?

そのほかの「今日の自由研究」

質問②

猫は怒られていることがわかるの?

熊本県 J・Hさん、こむぎちゃん(メス・9カ月)
答え

声の強さでわかるかも

上では言葉を理解しているといいましたが、言葉の意味を理解しているというよりも、その言葉を発する飼い主さんの声の大きさや高さで喜怒哀楽を理解しているというのが実際のところ。怒られているとはわかっても、その原因となった行動を反省することはないでしょう。
質問③

猫ドアによくしっぽが挟まっているのはなぜ?

岐阜県 T・Yさん ミーちゃん(メス・5才)
答え

もはや挟まれるのを楽しんでいるのでは

猫は学習能力が高く、毎回挟まれていれば、通るときにしっぽが挟まれることを学習しているでしょう。しかし、挟まれても痛くないので、それ自体を遊びの一環にしているのでは。
しっぽはすごく敏感な部分だと思っていたけど、挟まれても痛くないのね。しかも挟んで遊ぶなんて、猫ってやっぱり不思議でおもしろいですね♡

まだまだ続く、ねこ好き小学生のぼくの「猫へのギモン」・・・
次回もお楽しみに!
監修/今泉忠明
哺乳動物学者。国立科学博物館にて哺乳類の分類・生態を学ぶ。「ねこの博物館」館長、日本動物科学研究所所長。『おもしろい! 進化のふしぎざんねんないきもの事典』(高橋書店)などの監修本がベストセラーに。
※この記事で使用している写真とイラストは2019年2月号「動物学者・今泉先生に聞いた愛しき猫のふしぎ」に掲載されているものです。
イラスト/青山京子、こんのゆか
ライター(まとめ・文)/かきの木のりみ
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