みなさんは猫の「ポー」と聞いて、何を思い浮かべますか?
実は、「ポー」とは猫の可愛さを語る上で欠かせない、あのまん丸で可愛い“足先”のこと。今回は、ふだん目にしているものの意外と意識することの少ないパーツである、「ポー」のヒミツに迫ります!
「ポー」ってなあに?
「ポー」は、英語で「paw」。「猫や犬などかぎ爪のある動物の足先」の意味です。猫の「ポー」にあたる部位は、足の先端の丸い部分から、前足なら折れ曲がった人の手首に当たる部分の上まで、後ろ足ならかかとまでを指します。
前足は……
後ろ足は……
「ポー」の仕組みはどうなっているの?
まん丸な猫の「ポー」ですが、中身は骨と筋肉でできていて人の手や足と同じ。しかし、その構造には大きな違いがあります。
「ポー」の構造を人のパーツに置き換えると……
「ポー」の構造を人が再現しようとすると、親指を浮かせて、ほかの4本指を少し折り曲げた状態で床に着けているような状態になります。そのため、「ポー」の構造は人からすればかなり不自然に感じられるでしょう。
また、いわゆる足首の部分は、常に折り曲げた状態になっているため比較的やわらかく、これが猫らしい特徴のひとつともいえます。
「ポー」にはどんな役割があるの?
「ポー」は猫が生活する上で必要な、さまざまな役割を担う重要なパーツでもあります。
「ポー」のおもな役割は、大きく分けて①体を支える、②モノを掴む、③モノをすくうの3つ。特に、②と③は基本的に前「ポー」だけで行っています。
オモチャやおやつを掴んだり、お水をすくって飲んだり、猫の手から繰り出される愛らしいしぐさも「ポー」があるからこそ、その魅力を何倍にもアップさせてくれるのですね。
みんなの可愛い「ポー」をご紹介!
猫の「ポー」はバリエーション豊富でどれも個性的。そんな、みんなの「ポー」を少しだけ見せてもらいました♪
チョコンと「ポー」
マンチカンのコーちゃん。チョコンと「ポー」がとってもキュート♪
エレガントなクロス「ポー」
キジトラのバロンくん。クロスさせた「ポー」がクールでオシャレ!
くるんと「ポー」
茶トラのマロンくん。「ポー」の柔軟性の高さが伝わる1枚です。ピンクの肉球もたまりません♡
知れば知るほど愛おしい不思議なパーツ、猫の「ポー」。ぜひこの機会に、まん丸可愛い魅惑の足先をじっくり観察してみてはいかがでしょうか。きっとあなたも「ポー」の魅力にハマるはず!
参考/「ねこのきもち」2016年5月号『ねこ好きにはたまらない!ベールに包まれたあのパーツに迫る ちょっと見せてよ、キミの「ポー」』(監修:哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。