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抜け毛は病気の原因に? 毛の長さ別「猫のブラッシング」のコツ

愛猫が嫌がるからと、ブラッシングなどのお手入れに、消極的な飼い主さんもいるのではないでしょうか。そこで今回は、アニマルケアサロンFLORAの院長でもある中桐由貴先生に、猫のブラッシングの重要性やコツについてお聞きしました。

ブラッシングで抜け毛を除去しないとこんな病気に!

毛づくろいしているスコティッシュフォールドのまる君
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の毛のお手入れを怠ると、以下のような病気にかかる恐れがあります。

飲み込んだ毛が胃粘膜を刺激する「毛球症」

毛づくろいのときに抜け毛を飲み込み、それが胃の中にたまり過ぎて毛玉になると、胃粘膜を刺激し、嘔吐や食欲不振などの症状を起こす「毛球症」という病気にかかる恐れがあります。
なかには、吐きたくても吐けずに苦しむ猫もいるので注意が必要です。

毛のもつれが原因で炎症を起こす「皮膚病」

抜け毛が体についたままもつれると、毛の塊ができることがあります。毛の塊を放置していると、その辺の皮膚が蒸れた状態になり、炎症や細菌感染を起こして、さまざまな皮膚病の原因になってしまいます。
このような病気を防ぐためには、こまめなブラッシングが欠かせません。ここからは、猫の毛の長さ別に、お手入れのコツをご紹介します!

短毛種はラバーブラシで「逆毛ブラッシング」を

ブラッシングしてもらうアメリカンショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
短毛種の猫には、摩擦力でしっかり抜け毛を取る「ラバーブラシ」を使用するのがおすすめです。
なお、ふだんは2〜3日に1回くらいを目安にブラッシングを行いますが、換毛期は毎日お手入れするようにしてください。

まずは毛並みに逆らってブラッシングをするのがコツ

毛が抜けやすい背中・お尻・脇腹・胸をまんべんなくとかしましょう。よく毛づくろいするお尻から後ろ足の部分は、よりしっかり行います。

最初に後ろ足からお尻へと毛並みに逆らうようにブラシを動かし、その後は毛並みに沿ってとかしていくのがポイントです。

長毛種は毎日のブラッングに「根元コーミング」をプラス

カメラ目線で座るスコティッシュフォールド・ロングヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
毛が絡まりやすい長毛猫は、毎日のブラッシングが欠かせません。とくに換毛期は、毎日のブラッシングに加えて、毛の塊ができやすい部位をコームで丁寧にほぐす、根元コーミングを取り入れましょう。
毛が乾燥していると静電気が起こりやすいので、霧吹きなどで毛を軽く湿らせてから行うといいですよ。

毛の塊ができやすい部位のコーミングのやり方

<脇>
前足を持ち上げて、内側から脇腹へとかしていきます。

<胸>
片手を猫のあごに添えて、あご下から胸に向けてとかします。

<内股>
後ろ足の付け根にコームを当てて、肛門のほうへとかしていきます。

<しっぽ>
とくに絡まりやすい付け根付近をしっかりとかしてから、しっぽの先端へ向けコーミングします。
健康のために必要とはいえ、嫌がる猫に無理やりブラッシングを行うと、ストレスになってしまうことも。その場合は、今日は脇、明日は胸など、部位別に日を分けて行なうのもよいでしょう。

愛猫を病気から守るためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!
参考/「ねこのきもち」2019年3月号『「やらなきゃ」には理由がある 病気・ケガから愛猫を守るお手入れ』(監修:アニマルケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/ishikawa_A
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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