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猫も皮膚病になるんです! 原因や気をつけたいポイントは?

猫も皮膚病にかかることをご存知ですか?フケのようなものが出ていたり、しきりに首をかいたり、同じところをずっとなめたり……愛猫のそんな状態には要注意!猫の皮膚病の原因や気をつけるべきポイントを知って、愛猫を皮膚病から守りましょう。

「皮膚病になりやすい猫」っているの?

寝転んで遊ぶ子猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の皮膚には本来、異物が体内に侵入するのを防ぐバリア機能があります。しかし、体力や免疫力が低い子猫やシニア猫、もともと何らかの疾患を持っている猫などの場合は、その機能が弱く、うまく働かないことも。

すると病原菌をはね返すことができず、体の内外の刺激に過敏に反応してかゆみや違和感を覚えるだけでなく、さらにそこを掻いてしまうことが刺激になり、症状が悪化してしまいます。

家の中に潜む原因は……

箱に入った猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
室内飼いが主流になった現在は、昔に比べて寄生虫やウイルスが原因となる感染症にかかる猫の数はグッと減りました。しかし、一方で増えたのが皮膚病。獣医療の発展により、これまで見過ごされてきた症状が「皮膚病」として診断されるケースが増えたのがその理由です。

また、安全な人との暮らしの中に、「猫カビ(皮膚糸状菌症)」や「あごニキビ」「スタッドテイル」のほか、近年増えつつある「アトピー性皮膚炎」などの皮膚病を引き起こす要素が意外と多く存在するからとも考えられています。

原因その1. 密閉された空間

空気の流れがほとんどない室内では、温度や湿度が上がりやすいもの。ジメジメとした環境は、あごニキビやスタッドテイルの原因となります。

原因その2. ダニ・カビ

アトピー性皮膚炎の原因となる「チリダニ」は、室内でしか生息できません。また、猫カビの原因となる「カビ」も、あたたかい室内ではより繁殖力を増します。

原因その3. 食べ物

猫は元来、鳥やネズミを捕食していた動物です。そのため、カツオやマグロなどの魚肉が入ったフードに対し、アレルギーを起こす猫がいるようです。

原因その4. ほかの猫

たとえば猫カビは、猫同士で感染する病気です。免疫力の弱い猫が、猫カビにかかったほかの猫とじゃれ合ったりすることで、うつってしまう場合があります。

とにかく「清潔」が一番!

猫タワーで前足をなめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんが気をつけるべきポイントは、猫も、そして猫の周りも、とにかく清潔に保つこと。すべての皮膚病に対して、これがもっとも有効な策です。多くの皮膚病の原因は、清潔にすることで取り除けますし、キレイな環境で過ごすことで猫の免疫力が高まり、病気の予防につながります。

また、もし皮膚病にかかってしまった場合は、毎日の適切な投薬も重要です。薬の用量や用法をまちがえると、場合によっては症状を悪化させてしまうことも。与え過ぎたり、与え忘れたりすることがないよう、獣医師の指示をきちんと守ってくださいね。

猫にはこまめなブラッシングを

皮膚病は、気づいたときには症状が進行してしまっていることがほとんどです。こまめにブラッシングすることで、猫の体を清潔に保てるだけでなく、もし発症しても、早期発見につながります。

猫グッズの殺菌&換気も忘れずに

皮膚病によって大量に生じるフケや抜け毛は、ダニやカビが繁殖するためのエサとなってしまい、悪循環です。猫グッズは塩素系の漂白剤で殺菌し、薬剤が残らないようしっかり洗い流して。また、部屋の湿度を下げるために換気も行いましょう。

快適な環境づくりで皮膚病を予防しよう!

スヤスヤ眠るラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫にとって清潔で快適な環境をつくることが、皮膚病を予防するための第一歩。室内で飼うからこそ、愛猫の健康を守るためにも、しっかり対策してあげたいですね♪
参考/「ねこのきもち」2018年7月号『最新情報や気になるワードも 猫医療の現場から』(監修:日本獣医皮膚科学会員 アジア獣医皮膚科学会員 獣医師 関口麻衣子先生)
文/momo
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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