猫と暮らす
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環境の変化や病気が原因!? 猫が甘えなくなってしまうワケ
今までよく甘えてきた愛猫が、急に甘えなくなってしまった……そんなとき、飼い主さんは心配になってしまうと思います。
甘えなくなってしまったのには、じつはいろいろな原因があるかもしれません。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生がくわしく解説します。
今まで甘えてきた猫が、甘えなくなる理由

もともと甘えん坊の猫が甘えなくなるときは、なにか気に入らないことが起きてストレスを感じているのかもしれません。
たとえば……
- 新しい猫がきた
- 新しい人がきた
- 引っ越しをした
- 新しい家具やカーテンの付け替え、部屋の模様替えをした
- 近所の工事の大きな音、花火の音がした
- 新しい猫トイレに変えた
- フードを変更した
などですね。
猫は環境の変化に弱く、ストレスを感じやすい

猫は、環境の変化にとても弱い動物といわれています。上記の例はどれも私たちには小さな変化に思えますが、猫にとっては負担になることも。
ストレスを感じさせて、甘えたい気持ちも半減させてしまいます。
甘えなくなるのは、病気が原因の可能性も

環境の変化以外だと、具合が悪いときにも甘えなくなるときがあります。体調が優れないとき、猫は不安でそばにいてほしいというよりは、むしろ「ひとりにしてほしい」「休ませてほしい」と考えるようです。
体のどこかの部分に痛みがある場合
痛みが強ければ動かずに、うずくまって静かにしています。
尿路系疾患の場合
腹部に痛みがあることも多く、甘えることをしないでしょう。
鼻水、熱などの風邪症状がある場合
全身の倦怠感を伴うことも多く、部屋の隅や押し入れの中などでじっとしています。
高齢の猫は痴呆で甘えなくなることも
また、高齢の猫の場合には、痴呆の症状として飼い主さんを認知できなくなることもあるかもしれません。
もしも愛猫が急に甘えなくなったら…飼い主さんができることは?

甘えなくなった原因がはっきりしているときには、それを取り除いてあげてください。ストレスや痛みがなくなれば、またもとのように甘えてくるでしょう。
一方で、原因がわからないときは、あまりしつこく追いまわしたりせずに見守ってあげてください。飼い主さんがいつも通りに振る舞い、落ち着いていれば、猫も元の状態に戻りやすいかもしれません。

愛猫が甘えてこなくなってしまった原因を特定できない場合は、かかりつけ医に相談してみるといいかもしれません。病気が原因であれば治療ができますよね。
飼い主さんは、愛猫の些細な変化にも気づけるようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/sorami
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