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猫が口を開けて呼吸をするのは、心臓が悪いせい?気になる猫の医学

愛猫のふだんの様子を見ているとき、口を開けてハァハァと呼吸をしていることはないでしょうか? もし安静時にこの症状が出ている場合は、もしかしたら病気の可能性もあるかもしれません。

この記事では、「ねこのきもち」の『新・愛猫の家庭の医学事典』で取り上げられた事例と解説を紹介します。

Q.口を開けて呼吸をするのは心臓が悪いせい?

見つめる猫
getty
「愛猫は8カ月齢の頃から、走ったあとなどに、口を開けてハァハァと呼吸をするようになりました。リラックスして横になっているときも、お腹が上下する動きが速いように感じ、もしかして心臓が悪いのでは……と心配です。

ふだんは元気ですが、子猫の頃から食が細く、現在の体重は4.6kgです」
(オス・1才/メインクーン)

A.開口呼吸は、心臓や呼吸器系に問題がある恐れがあります

診察を受ける猫
getty
猫の呼吸はゆったりと鼻でスースーと息をするのが基本です。激しく運動したあとなどに、ハァハァと口で呼吸をする(開口呼吸)ことがありますが、すぐにふだんの呼吸に戻るなら心配ないケースが多いでしょう。
相談者の愛猫の場合、開口呼吸をよくするようですし、安静時のお腹の動きも速いと感じているようなので、何らかの病気を患っている可能性もあります。

その場合、まず疑われるのは「気管支炎」「肺炎」などの呼吸器系の病気と、「肥大型心筋症」などの心臓の病気です。
肥大型心筋症は心臓の壁が厚くなり過ぎて機能が落ち、苦しそうに呼吸をする病気です。これは遺伝性の病気で、愛猫と同種のメインクーン、ペルシャなどに多いといわれています。

レントゲンや心電図検査などで病気がないか確認を

診察を受ける猫
getty
メインクーンは比較的大型の猫種のため、オスの体重は6〜8kg程度が標準です。愛猫は1才で4.6kgなので標準よりもやや小さいようですね。

また、食欲が旺盛なはずの子猫期から食が細いのも気になるので、一度動物病院で検査を受けることをおすすめします。
動物病院ではレントゲン検査、心電図検査、超音波検査、血液検査などを行い、開口呼吸をしている原因を診断します。
受診する際は、口を開けて呼吸している様子や、ふだんのお腹の動きを、携帯電話などで動画撮影したものを持参すると、より正確な診断につながります。

飼い主さんもできる! 猫の「呼吸数の測り方」

飼い主さんと猫
getty
愛猫の通常の呼吸数を知ることは、健康管理につながります。測り方は、猫が安静にしている状態で、胸やお腹が上下に動く回数を数えます。

呼吸数は成猫で1分間に15〜20回が目安。健康な猫の呼吸は規則正しくゆっくりと動きます。


出典/「ねこのきもち」2016年5月号『新 愛猫の家庭の医学事典』
文/nekomam
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