猫と暮らす
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滝川クリステルさんの「伝える力」で犬猫の殺処分ゼロを目指す
取材がきっかけで保護犬を迎えた滝川クリステルさん
「ヴィ・アンサンブル」とはフランス語で「ともに人生を歩む」「一緒の命」という意味。等しい価値をもつ命がお互いに支え合う社会、共存・共生する社会の実現という願いが込められているのだそう。そんな財団が目標に掲げているのが「2020年を目標に、アニマル・ウェルフェアに則った猫や犬の殺処分ゼロ」です。この目標を達成させるため、発信力をもつ滝川さんが代表理事を務める財団ならではのアプローチ方法を取り入れているのだとか。それは、より多くの人に保護猫や保護犬の迎え入れという選択肢を知ってもらう啓発活動を中心に行っているというところだと言います。
保護猫や保護犬の存在を知ってもらうための3つの活動
2つめは「Panel for Life~命のパネル~」。パネル化した保護猫や保護犬の等身大の写真を、店舗や公共施設、イベント会場などに設置する活動で、そのパネルの二次元コードを読み込むと、“新しい家族”を募集するサイトへ飛ぶ仕組み。これまでに北欧家具店のIKEAやホテルオークラ東京、ファッションブランドのステラ マッカートニーなどを含む96カ所に、660枚以上のパネルを設置してきたのだそう。「ペット産業以外の企業とも組むことができるのが私たちの強み。そうした意外なところにも積極的に設置し、保護猫や保護犬を迎えることで救える命があるということを多くの人に知ってほしいと考えています」(堀江さん)。最近では、タクシーの後部座席や区役所の待合室に設置されているモニターにも啓発動画を流しています。
3つめの活動「フォスターアカデミー」では、ボランティア活動を行うために必要な知識を学べるベーシックプログラムが行われています。「こうした地道な活動が少しでも殺処分ゼロのお手伝いになれば」と堀江さんは話します。
目標実現のために 新たな活動を開始
たとえば2017年から開始した「猫との幸せな共生プロジェクト」では、保護活動の活性化をサポートするために募金活動にも精力的に参加。オリジナルのグッズの売上金を、子猫のミルクボランティアや不妊手術を行う大阪市獣医師会に医療費として募金したり、ふるさと納税の用途が保護活動の資金に使われる全国6カ所の自治体に募金したりしています。
目標実現のために新たな活動を開始 また、現在はペット用品を扱うメーカー、ユニ・チャームとコラボし、全国各地で「殺処分ゼロに向けて考えるアニマルウェルフェア」をテーマにしたセミナーを行っています。「啓発活動はどれだけ役立てているのかはわからない、数値化が難しい活動です。しかし、人も猫も幸せになるために、保護猫という選択肢が当たり前に選ばれるような世の中になることを願いながら活動を続けていきたいと思います」と堀江さん。そんな想いを胸に活動するクリステル・ヴィ・アンサンブルの今後の活躍が期待されます。
info@christelfoundation.org
文/ねこのきもち編集室
写真提供/一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル
※この記事で使用している画像は2019年12月号『猫のために何ができるのだろうか』に掲載されているものです。
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