猫と暮らす
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愛猫が私に気を遣っている気が…そもそも猫って遠慮する生き物なのか!?
人はなんで遠慮するのか?
「遠慮とは、『本当は○○したいけれど、相手の気持ちを考えて辞退する』こと。その背景には、『相手によく思われたい・悪く思われたくない』という気持ちがあります。つまり、よりよい人間関係を結び、円滑なコミュニケーションをもつために、人は遠慮をするのです」
遠慮の捉え方は、文化によって異なる
愛猫のこんな行動って…私に遠慮しているの?
行動1:私の体調が悪いときは、いつもよりおとなしくしている
ふだんは、机の上の物を落としたりして「かまって」とアピールするアントニオくん。しかし、飼い主さんの体調が悪いときは、そばにじっと座って飼い主さんの体に片方の足をのせるなど、アピールが控えめになるのだそう。「アントニオなりに、気を遣ってくれているんだな」と飼い主さんは感じているようです。
【遠慮ではないかも…】「いつもと違う」と警戒して様子を見ている可能性が
行動2:イラッとして噛むとき、かなり手加減している
あびちゃんは、飼い主さんが触りすぎるとイライラするようで、噛みつこうとするそう。しかし、かなり手加減して緩〜く噛むのだそう。
噛むというより、カプッとくわえている感じで「痛くないよう気を遣ってくれているようで、優しいな」と飼い主さんは感じているようです。
【遠慮ではないかも…】「これくらい噛めばやめてくれる」と学習したのかも
行動3:私が忙しくしていると、暇になるチャンスを待っている
飼い主さんが夕食の支度で忙しくしていると、飼い主さんの視界に入る位置に座って、微動だにせず熱視線を送ってくる騎士くん。
かまってほしいはずなのに、待ってくれている様子に飼い主さんはキュンキュンしてしまうそう。つい、料理の手を止め、ギューッとハグしてしまうのだとか!
【ある意味、遠慮】自分の要求を通すために、最善の行動をとっている
行動4:私がいると夫に冷たくて、私がいないと夫にベッタリしている
一郎くんは、飼い主さんが家にいるときは飼い主さんのあとをついて回り、旦那さんには冷たく接しているそう。しかし、飼い主さんの留守中に、一郎くんが旦那さんにくっついている写メが…! 「私がいるときは、私に遠慮して夫を好きではない様子を装っているの!?」と飼い主さんは思ってしまったそう。
【遠慮ではないかも…】一番大好きな人がいれば、ほかの人はライバル!?
【結論】猫は、人のような遠慮はしない!
「今回、たしかに猫は『遠慮のような行動』をすることがあるなと感じました。しかしそれは、『相手の気持ちを考えて』ではなく、『緊張や不安があるために警戒して』するケースが多いように思います。つまり、自分の身を守っているのですね。できるだけ、猫が『遠慮』しないで過ごせるようにしてあげたいですね!」(小野寺)
(監修:帝京科学大学助教、動物看護師 小野寺温先生)
(監修:電気通信大学国際交流センター教授 池田裕先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/simico
文/雨宮カイ
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