愛猫に長時間の留守番をさせるのは心配なもの。
しかし、出かける直前のちょっとした工夫で、猫は安心して過ごすことができます。
留守番中の猫の気持ちや事前の対策について獣医師の徳留先生におうかがいしました。
まずは、留守番中や留守番の後、猫はどのような気持ちで過ごしているのかをチェック!
留守番中にいつもなら怒られることをここぞとばかりにしようとすることはある?
人がいないチャンスを狙おう、という気持ちはなさそう
飼い主さんにかまってもらえるからイタズラするという猫が多いため、人がいないときを狙ってイタズラする猫は少ないでしょう。イタズラに執着する猫は、人がいるときにこそしたがります。
帰宅すると、猛ダッシュで迎えにくるのは、やっぱり寂しかったから?
留守番時間によりますが、寂しさを感じていることも
留守番時間が長いと、飼い主さんと会えることがうれしくて猫が出迎えることもあるでしょう。しかし、うれしい気持ちだけでなく、トイレやフードに不満があって訴えにきている場合も。
帰宅後、部屋がぐちゃぐちゃに! 八つ当たりしている?
寂しさやイライラから八つ当たりする可能性も
あまり留守番に慣れていない猫だと、飼い主さんが帰ってくる時間帯などを把握できておらず、知らない人がやってきたと感じて警戒する場合があります。ただし、甘えん坊な猫の場合は「遅い!」とすねている可能性も。
安心な猫の留守番のために、お出かけ前に確認したいこと
猫は意外にも寂しい思いをさせているのですね。そんな愛猫のために、できることは何でしょう? お出かけ直前にこれだけは確認し、快適な留守番時間を過ごしてもらいましょう。
猫はいつもどおりの様子か
出かける前に猫の行動や表情に変化がないか確認しておきましょう。帰宅後、猫の異変を確認する際に役立ちます。
暑過ぎず寒過ぎない室温か
理想の室温は留守番時間や匹数によって異なりますが、基本は22~24℃を目安にエアコンを設定しておくとよいでしょう。猫は涼しさよりも暖かさを好みやすいので気持ち高めに設定すると安心。
「行ってくるね」などいつも通りの声がけをしたか
慌てて出て行ってしまうと猫は不安な気持ちのまま過ごすことに。出かけるたびに「行ってくるね」など決まった言葉を話しかけていれば、「必ず帰ってくるよ」という合図にもなるので、できるだけ声がけをしていきましょう。
猫を部屋に閉じ込めていないか
外出前の準備途中で、気付かぬうちに猫がついて回っていることも。トイレや浴室、寝室などに閉じ込めていないかもう一度確認しましょう。
窓の戸締りはしたか
脱走防止のためにも出かける前はすべての窓の鍵を確認しておきましょう。猫には届かないと思うような位置にある窓も忘れずに鍵を。
いかがでしたか? 出かける前は慌ただしくなりがちですが、愛猫のために早めに準備を始めることも大切ですね。さっそく今日から実践してみてくださいね!
参考/「ねこのきもち」2018年4月号『猫の留守番ビフォーアフターにすること』(小動物診療所獣医師:徳留史子先生)
文/Carrie-the-cat
撮影/尾﨑たまき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。