猫と暮らす
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飼い主が「見落としやすい」猫の病気2つ
愛猫にはいつも健康でいてほしいものですが、残念ながら病気にかかることも。
そのとき、飼い主さんが症状を見逃さず、早く気付くことが大切です。
飼い主さんが気付きにくい病気の知っておきたいポイントを解説します。
初期には目立った症状が出ない病気を紹介します。
予防や早期発見のポイントを知っておいて。
まずは、以下の症状をチェック!
□たくさん水を飲む
□オシッコの量が増える
□オシッコの色が薄くなり、ニオイがしなくなる
□食欲が落ちる
□吐く
□やせる

当てはまる場合は慢性腎臓病かも!?

初期症状に乏しく気付きにくい
慢性腎臓病とは、腎臓の組織が徐々に壊れて働きが低下する病気です。高齢になると多くの猫がこの病気にかかりますが、進行が緩やかで、重症になるまで目立った症状がほとんど出ないため発見が遅れがち。重症になると、上記のような症状が見られるようになるため、異変に気付いて受診するケースもあります。なるべく早い段階で気付くためには、定期的な健康診断で血液検査・尿検査を受けることが有効です。
予防のためにできることは?
●水分を充分に摂らせる
脱水状態になると腎臓に大きな負担をかけるので、水分をたくさん摂らせる工夫をしましょう
●腎結石をつくらないようにする
過去に尿結石ができた猫は、定期的に尿検査を受け正しく療法食を与えて腎結石予防を
●膀胱炎を予防・治療する
細菌性膀胱炎が腎炎へと波及すると、腎臓病が進行します。膀胱炎は予防と早期治療を
続いてこちらの項目をチェックしてみて!
□食欲が増す
□体重が減る
□活発に動き回る、攻撃的になる
□水をたくさん飲む
□オシッコの量が増える
□目がギラギラする(瞳孔が開く)
□下痢、嘔吐

当てはまる場合は甲状腺機能亢進症かも!
元気そうなので気付きにくい
甲状腺機能亢進症とは、甲状腺から出るホルモンが過剰に分泌される病気。代謝が異常に活発になるため上記のような症状が出ますが、飼い主さんは「活発だし、よく食べていて元気そう」と見逃すことが多いよう。進行すると心臓に負担がかかって命に関わることもあるので、こうした病気の症状があることを知っておくことが大切です。
予防のためにできることは?
予防法はないので、健康診断が必須。食べているのにやせる様子がないかをよく観察し、8才以上の健康診断では甲状腺ホルモンの検査を受けましょう。
いかがでしたか? どちらも初期症状があまり出ないため、早期発見しにくい病気です。
だからこそ、日頃から飼い主さんの入念なチェックがカギに。
大切な愛猫のために毎日の健康チェックを心がけましょう。
参考/ねこのきもち2020年3月号『猫の気付きやすい病気5 気付きにくい病気5』(監修:獣医師 田草川佳実先生)
※この記事で使用しているイラストは2020年3月号『猫の気付きやすい病気5 気付きにくい病気5』に掲載されているものです。
文/Carrie-the-cat
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