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猫アレルギーの予防&対策になる7つの「お世話」と「接し方」のポイント

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いつ発症するかわからない猫アレルギー。しっかり予防&対策することで、発症を遅らせたり、症状を軽減できる可能性があると言われています。それには、発生元である猫から原因物質(アレルゲン)を取り除く工夫が大切です。

インターネット上でサーフィン猫
Arnaud_Martinez/gettyimages

そこで今回は、猫にストレスをかけずにできる具体的な方法と、人が生活の中で簡単にできる工夫をご紹介します。特に猫と暮らしている方は、参考にしてくださいね。

基本は「こまめなブラッシング」

vladans/gettyimages

まずは、猫からアレルゲンを取り除く工夫からご紹介します。
雑誌『ねこのきもち』2018年4月号の特集によると、猫のアレルゲンは主に猫の唾液や皮脂腺、排泄物などに含まれ、毛づくろいによって毛にも多く付着するそうです。
それを取り除くには、こまめにブラッシングするのが基本。猫の皮膚を傷めないよう、やさしく行ってください。

ブラッシングでは猫の毛が大量に抜けるので、猫アレルギーを持っていない家族やトリマーさんなどプロにお願いするのがおすすめ。やむを得ず自分で行う際は、薬を服用したりマスクを着用したりして行いましょう。

月に1回はシャンプーを

アレルゲンは水に溶けやすい性質があるようなので、シャンプーを月1回は行うようにしましょう。猫は水が苦手な印象がありますが、適度なシャンプーは猫の皮膚を健康に保つ効果も期待できます

ただし、猫が皮膚病にかかっている場合は、獣医師の指示に従い行ってください。また、食欲、排泄物や皮膚など猫の状態に少しでも違和感があったら、シャンプーは延期しましょう。

次に、上手にシャンプーを行うポイントと手順をご紹介します。

最初に「水慣れ度」をチェック

猫によってはシャンプーが苦手な場合もあります。
スポンジにお湯を含ませて猫の背中にやさしくかけ、「水慣れ度」をチェックしましょう。

水に濡れることが全然平気で、抵抗はするけれど体を押さえることができる程度であれば、シャンプーして大丈夫という目安です。

シャンプー前に準備すること

猫と人とでは皮膚のpH(ペーパー)が違うので、人間用のシャンプーを使用すると皮膚トラブルの原因になります。シャンプー剤は必ず猫用のものを用意しましょう。
飼い主さんは猫が暴れてもケガをしないよう、手足が隠れる服を着るのがおすすめ。胸まで覆うエプロンも用意すると、濡れた猫を乾かす際に活躍します。

シャンプー直前には、次の3点を忘れずに行いましょうね。

・ブラッシングして毛のもつれをほぐしたり、浮いている抜け毛を取り除く
・猫が暴れて人がケガをしないように猫の爪を切っておく
・脱走防止のために窓や扉は閉めておく

手順1:背中→お腹の順で濡らす(所要時間:約2〜3分)

シャワーの温度は人肌程度(35℃前後)で、勢いは中程度にします。猫の体を片手で押さえながら、猫が嫌がりにくい背中からゆっくりお湯をかけます
シャワーヘッドを体に当てると水の音やしぶきが出にくくなるので、猫が嫌がりにくいです。
次に前足を持ち上げて、お腹にお湯をかけましょう。猫を壁や浴槽に寄せて行うと、動きを制限しやすいです。

手順2:シャンプー〜すすぎ(所要時間:約15分)

①シャンプーは背中からつける

シャンプー剤を手に取り、濡らす工程と同じく背中から洗います。泡が皮膚まで届くように、時々毛並みに逆らうようにしながら体全体に泡をなじませます鼻や目などの汚れは「ガーゼ」を使ってやさしく取り除きましょう。

②濡らすときと同じ要領で、しっかり泡を洗い流す

シャワーヘッドを猫の体に直に当てて泡を流します。足の付け根は泡が残りやすいので重点的に。
リンスをする場合は、この後、希釈したリンスを体全体にかけて10秒ほど置いて軽くすすぎます。

手順3:乾かす(所要時間:短毛 約30分/長毛 約40分)

①足やしっぽの水分を軽く絞る

濡れた被毛をそのまま放置すると、水分が蒸発する際に体の熱も奪われてしまいますし、自然乾燥は被毛がもつれて毛玉ができやすくなります。そのため、乾燥はとても大切です。
タオルで拭く前に、まずお風呂場でだいたいの水気を切っておきます。足やしっぽを、付け根から先に向かって軽く握って絞ります

②タオルドライは2回

お風呂場で大きなタオルで体を包み、全身を拭きます。次にドライヤーを使う場所に移動して、あらためて念入りにタオルで拭きましょう

③ドライヤーは根元からしっかり風を当てて

ドライヤーを使って本格的に乾かします。エプロンの胸元にドライヤーを差し込み固定すると、両手が自由になるので猫を乾かしやすいです。
ドライヤーは一番弱風(静音)のモードを選び、温度設定ができる場合は低めに設定するといいでしょう。ブラシと手を使いながら被毛をかき分けて、根元から風を当てるように乾かします。

毛玉予防や毛艶をよくするためにも、あればブラッシングスプレーをかけながら乾かしてもいいですね。

猫が水に濡れるのをひどく嫌がったり、緊張して固まってしまう場合には、無理にシャンプーするのは厳禁です。
濡らしたタオルで猫の体を拭くだけでも、猫のアレルゲン軽減につながるようなので、猫に無理強いは決してしないでくださいね。また、水のいらないシャンプーを使うのも良さそうです!

次は、猫と接する時に人ができる工夫をご紹介します。

処方された薬を飲もう

医師から薬を処方されているなら、必ず指示通りに飲むようにしてください。これは、猫アレルギーの症状が見られる飼い主さんが猫と暮らすうえで、絶対に守らなければいけないことのひとつです。

長袖、長ズボンで肌をガード

猫の毛が直に触れると肌がかゆくなるなど、猫アレルギーの症状が出やすくなる人もいるようです。毛に反応しやすいことがわかっているなら、愛猫と接する際、長袖や長ズボンを着用するようにしましょう。

ウェルネスのバスルーム
Ramaboin/gettyimages

マスクを着用して

口と鼻はアレルゲンが付着した猫の毛を吸い込みやすい部位。愛猫と接する際はもちろん、接しないときでも浮遊している猫の毛を吸い込まないよう、できるだけマスク着用で過ごし、症状が出にくいようにしましょう。

こまめに毛を取り除こう

アレルゲンが付着した猫の毛を、飼い主さんの体に付着させたままにしておくのはよくありません。猫と触れ合った後は、洋服に粘着式クリーナーをかけ、猫の毛をこまめに取り除くようにしてください。

寝室に入れないようにする

アレルゲンが付着した猫の毛を一番体に取り込みやすいのは、寝ているときなのだそう。睡眠時は体の防備力が少なくなり、毛がより入ってきやすいのだとか。
ですから、寝る際には愛猫を寝室に入れないようにして。

動物愛とケアのコンセプト。睡眠福祉。選択的フォーカス
Olgaviare/gettyimages

こうしてみると、猫アレルギーを持っている人が猫達と上手に暮らすためにできることって、けっこうありますよね。
ちなみに私も猫アレルギーを持っていて猫2匹と暮らしていますが、薬で症状をほとんど抑えられているので、対策はブラッシングをこまめにする程度。それで一緒の布団で寝ることもできています。

ただ、アレルギー症状や反応の度合いは、個人差が大きいもの。自分に合う方法や程度を見つけることが、快適に暮らすためにとても重要だと思いました。

次回は、「ねこのきもちWEB MAGAZINE」に寄せられた猫アレルギーに関する疑問を特集。国立病院機構相模原病院臨床研究センター 副センター長・海老澤元宏先生と、東京猫医療センター院長・服部幸先生にお答えいただきます。

猫アレルギーと上手に暮らすプロジェクト

専用ページはこちらから>

参考/「ねこのきもち」2018年4月号『予防法も対策もたくさんあります 猫アレルギーと付き合うには?』
参考/「ねこのきもち」2017年8月号『トライするなら今です!メリットいっぱい サマーシャンプーしちゃお★』
(監修:ちば愛犬動物フラワー学園講師 花島秀俊先生)

監修/服部 幸先生
猫専門病院 東京猫医療センター院長
北里大学獣医学部卒業。2005年よりSyuSyu CAT Clinic院長を務める。
2006年にアメリカの猫専門病院 Alamo Feline HealthCenterにて研修プログラム修了。
2012年、東京猫医療センターを開院。2014年より「JSFM(ねこ医学会)理事。
『猫を極める本 猫の解剖から猫にやさしい病院づくりまで 』(インターズー刊)他、著書多数。


文/かきの木のりみ(ライター)

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