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見た目がそっくり!? 「アビシニアン」と「ソマリ」の見分け方のポイント

猫種は違うけれど、見た目がそっくりで見分けがつかない猫っていますよね。「アビシニアン」「ソマリ」も、似ている猫種のひとつとしてよく取り上げられます。

アビシニアンとソマリの見た目をチェック

ここで、「ねこのきもち投稿写真ギャラリー」に投稿されている可愛いアビシニアンとソマリの写真を見てみましょう!

▼アビシニアンがこちら

箱に入るアビシニアン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
見つめるアビシニアン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

▼ソマリがこちら

くつろぐソマリ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
見つめるソマリ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
やっぱり、雰囲気が似ている……! 

ということで、今回はアビシニアンとソマリの違いについて、「見た目」「性格」「毛」の特徴のポイントを解説します。ルーツを探ってみると、似ている理由にも納得かも!?

アビシニアンについて

見つめるアビシニアン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
  • 原産国:英国(エチオピア)
  • 毛種:短毛種
アビシニアンは、古代エジプトの「聖なるネコ」に似たルックスで、被毛は独特のティックドコート。アビシニアンのルーツはミステリアスで、最近の遺伝学によると、インド洋の海岸沿いや東南アジア原産のティックドコートの猫ではないか、と言われているそう。

その後、戦争で絶滅危機に瀕しますが、ブリーダーの努力によって絶滅の危機を逃れます。第一次世界大戦中の1917年に、北アメリカのCFA(THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC.)で公認されました。

アビシニアンの見た目の特徴

見つめるアビシニアン
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
アビシニアンの見た目の特徴は、野性味のある端正な顔立ちと優美な立ち姿が印象的です。筋肉質で引き締まった体で、動きもしなやか。すらっと伸びた足と、丸みのあるクサビ形の顔とのバランスが魅力です。

アビシニアンの瞳の色は、「ゴールド」「グリーン」。目尻にある「クレオパトラライン」と呼ばれるアイラインの模様が、大きな瞳をより際立たせているのがわかります。

※瞳の色は、猫協会によっては「ヘーゼル(ライトブラウンとダークグリーンの中間の色)」と「カッパー(銅色)」も認められています。

アビシニアンの性格

野性味のある見た目とは裏腹に、人なつっこくて人の注意を引きたがる傾向のあるアビシニアン。優しい性格で、飼い主さんの愛情にもしっかり応えてくれます。人とのコミュニケーションは良好だけれど、まれにアビシニアンの中には、ほかの猫との同居が苦手な神経質な面があるコもいるのだそう。

また、アビシニアンは運動神経が抜群で遊ぶことが大好き。無邪気に遊ぶ愛らしい一面も見られます。警戒心よりも好奇心が勝る部分があり、部屋中を駆けまわったり、高いところから飛び降りたりすることも。イタズラ好きな一面もあるので、飼い主さんは注意して飼う必要があります。

また、アビシニアンは賢くて人が喋っていることを理解できるのだとか。名前を呼ぶと、すぐに反応することができます。

アビシニアンの毛の特徴

アビシニアンの代表的な毛色は、以下の4種類。

  • ルディ(赤褐色)
  • レッドまたはソレル (赤系の毛色)
  • フォーン(淡黄褐色の毛色)
  • ブルー
また、アビシニアンの毛は、「ティッキング」と呼ばれる1本の毛に濃い色と薄い色が交互に入っているのが特徴で、毛先としっぽの先端は最も濃い色が入っています。

こまめにブラッシングする必要はないけれど、換毛期にはシャンプーも効果的

アビシニアンは長毛ではないので、頻繁にブラッシングをする必要はないですが、換毛期のシーズンになるとかなり毛が抜けるので、シャンプーをするのも効果的です。

ソマリについて

見つめるソマリ
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  • 原産国:アメリカ
  • 毛種:長毛種
ソマリの起源は、長毛のアビシニアン。アビシニアンの血統の中には、何代にも渡り劣性遺伝にあたる「長毛の猫」が見られるも、特別に取り上げられることがなかったそう。しかし、1950年にカナダや米国のブリーダーが中心となって、長毛のアビシニアンの繁殖が始まることに。

長毛のアビシニアンは、世界中でも独自の繁殖が行われ、1965年にはオーストラリアでも長毛のアビシニアンとしてショーなどで発表されていました。

CFA(猫登録協会)などの協会は当初、長毛のアビシニアンでしかないと認められませんでしたが、努力の結果ひとつの「血統」として認められ、1972年には、CFAでアビシニアンとは別の独立種「ソマリ」として認定されました。猫種名は、エチオピア(旧国名アビシニア)の隣国ソマリアからきています。

「アビシニアンとソマリが似ている」と言われるのは、こうしたルーツがあったからなのですね。

ソマリの見た目の特徴

振り返るソマリ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ソマリの見た目は、丸みのあるクサビ形の愛らしい顔大きなアーモンド型の目が特徴に。アビシニアンとの最大の違いは、キツネの尾のようにフサフサした毛で覆われたしっぽです。

アビシニアンから生まれた毛の長い猫たちをもとに作出されたソマリは「ロングヘア・アビシニアン」と呼ばれ、とくに米国と日本で人気の高い猫種のひとつ。

アビシニアン同様、筋肉質な体つきで動きがしなやかです。「バレエキャット」と呼ばれ、つま先立ちをしているように見える細くて上品なバランスのよい四肢も特徴に。

ソマリの性格

ソマリは頭がよく、表情が豊かで人に愛されやすい性格。甘えん坊な猫が多い傾向があり、人と触れ合うことが大好きで、人とのコミュニケーションを取りたがります。

その一方で、警戒心の強さから人見知りでうるさいところが苦手な面も。ほかの猫との同居が苦手といった神経質な面があるので、静かな環境で育てるのに向いています。

ソマリは筋肉質な体ながらもスリムな体型で、とてもアクティブ。上下運動が大好きなので、人の肩に乗ることもあります。

ソマリの毛の特徴

ソマリの長い被毛はふさふさと密生しており、その手触りはシルクのようです。ソマリの代表的な毛色は、アビシニアンと同じく以下の4種類。

  • ルディ(赤褐色)
  • レッドまたはソレル(赤系の毛色)
  • フォーン(淡黄褐色の毛色)
  • ブルー
アビシニアン同様、ソマリの毛は「ティッキング」と呼ばれる1本の毛に濃い色と薄い色が交互に入っており、どの毛色も毛先としっぽの先端は最も濃い色が入っています。

ソマリは長毛なので、こまめなブラッシングが必要に!

ソマリは頭や胴体は中毛で、えり毛やしっぽが長毛に。短毛の猫と違って毛が絡みやすく、毛玉もできやすいので、こまめなブラッシングが必要になります。

猫は水が苦手とされていますが、毛の美しさや猫の健康を保つためにも、シャンプーを定期的にできるといいですね。シャンプーは、子猫のときから慣らすのがおすすめです。

見つめるソマリ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ソマリの起源が、じつはアビシニアンだった……それは似ているわけですよね! 性格や体つきはよく似ているけれど、「短毛か長毛か」が見た目の最大の違いのようです。ぜひ、見比べてみてくださいね!


参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『アビシニアンの特徴と性格・価格相場|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校 高野八重子先生)
ねこのきもちWEB MAGAZINE『ソマリの特徴と性格・価格相場|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー ヤマザキ動物専門学校 高野八重子先生)
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/sorami
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