思わぬ出会いによって、その後の人生が大きく変わったーーそんな経験をした人もいることでしょう。
Twitterユーザーの
ふくてん@猫垢さん(@zEChPHPqG2t32nT)は、現在7匹の元保護猫たちと暮らしているのですが、猫たちとの出会いで人生が激変したのだそう。なんでも、
猫たちのために田舎に家を建ててしまったのだとか!
ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、ふくてん@猫垢さんの人生を変えた猫との出会いについてお話を伺いました。
「猫好き」にさせてくれた猫との出会い
ふくてん@猫垢さんは猫と暮らす前、犬を飼っていました。その犬を亡くして以来、「動物と暮らすことはもうないだろう」と思っていたようです。しかし、8年前の梅雨の時期に、出会いは突然訪れます。
ふくてん@猫垢さん:
「父がボロボロの子猫を拾ってきたことが、今の生活に繋がっていると思います。衰弱してカラスに狙われているところを、父が見かねて保護したんです。家族みんな猫好きなわけでもなかったので、母は大反対。でも、私は『この子をピカピカに可愛くしたい』と、一目で飼うことを決意しました」
その猫をネムちゃんと名付け、大切に育ててきたふくてん@猫垢さんご家族。保護当時の姿からは想像できないほど、立派な「モフモフクイーン」へと成長してくれたそうです。
ふくてん@猫垢さん:
「当時、私は実家におりましたので、ネムと暮らしたあまりにも素敵な3年間は、私を立派な猫好きにさせてくれるきっかけとなりました。ネムは今は両親が溺愛しております(笑)」
それから、7匹の保護猫たちと出会うことに
ネムちゃんとの出会いによって、猫の魅力を知ったふくてん@猫垢さん。その後、実家を出て、近所にできたペット飼育可のアパートで暮らし始めることに。ここから、新たに7匹の猫たちと出会うことになります。
ジニアちゃん・カンナちゃん姉妹
2015年7月末、地元の動物保護団体での譲渡会で出会ったのが、ジニアちゃん(写真右/♀)とカンナちゃん(写真左/♀)の姉妹。保健所で処分間近だったところを保護団体の人が救出し、ミルクから与えて育てられたそう。
「女ボス」として信頼できるジニアちゃん
現在は、4歳10カ月の2匹。ジニアちゃんはふくてん@猫垢さんの家で「女ボス」的存在なのだとか。人にも猫にも厳しいけれど、とても愛情深く信頼できる子だそうです。
よく「置物」になってしまうカンナちゃん
カンナちゃんはマイペースで物静かな子で、家の中でよく「置物」と化しているそう(笑) 姉妹だからか、2匹はよくシンクロしているそうです。
ミレットちゃん
2017年の真夏、車のエンジンルームに丸2日間隠れていたところを、たくさんの人の手によって救出されたミレットちゃん(♂)。のちに、ふくてん@猫垢さんと一緒に暮らすことに。
「ワンワン鳴く猫」で一躍話題に!
ミレットちゃんは1歳前ぐらいから、何かを要求するときに「ワンワン」と鳴くようになったそうで、その姿をTwitterに載せたところ大反響!
ミレットちゃんがワンワン鳴く動画はこちら↓
https://twitter.com/zEChPHPqG2t32nT/status/1231083041629458432
現在2歳8カ月のミレットちゃんは、ほかの猫たちをまとめる立派なボスに成長。「猫たちの前では威張っておりますが、私には甘えん坊です。ウミュウミュと子猫のような声を出して私に甘えます」と、ふくてん@猫垢さん。
侘助(わびすけ)ちゃん
ふくてん@猫垢さんが勤める園芸店近くの農場に、野良の母猫が一緒に連れてきていた子猫・侘助ちゃん(♂)。生後6カ月の頃、寄生虫の影響で極度に衰弱しているところを、農場担当の男性スタッフが保護し、のちにふくてん@猫垢さんの元にやってきました。
中身も外見もイケメン猫に成長した侘助ちゃん
現在、1歳9カ月の侘助ちゃんは、穏やかで優しいムードメーカーに。父性愛に満ちており、これまで新入りの子猫たちをすべてお世話してきたそう。「人間だったら結婚したいぐらい、中身も外見も紳士なイケメンです(笑)」と、ふくてん@猫垢さん。
ホップちゃん・あざみちゃん兄妹
当時、ふくてん@猫垢さんが住んでいたアパートの敷地内に捨てられていたホップちゃん(写真下/♂)・あざみちゃん(写真上/♀)兄妹。このときすでに4匹の猫を飼っていたけれど、お腹を空かせて鳴き叫ぶ姿を見て放っておけず、家族に迎え入れることに。
性格の違いがおもしろいホップ・あざみ兄妹
もうすぐ1歳になる2匹。性格はホップちゃんがおっとりマイペースで、あざみちゃんはみんなから可愛がられる小悪魔系女子だそう。
金柑ちゃん
今年の2月7日から仲間入りした金柑ちゃん(♀)。捨てられているところを保護されるも、重度の猫ヘルペスで2度瀕死になったそう。「現在は生後9カ月で、片目の白濁と頭の震えが後遺症として残りましたが、今は元気すぎるくらい元気! 激甘に甘やかして育てます」と、ふくてん@猫垢さん。
「猫たちのために建てられた家」は、こだわりがたくさん!
ふくてん@猫垢さんが「猫たちのために田舎に家を建てよう」と思ったのは、4匹目に出会った侘助ちゃんを家族に迎えたときのこと。猫たちに快適に暮らしてもらいたいとの思いからだったといいます。
家を建てる際にとくにこだわったのは、「見晴らしが良い立地であること」と「近辺に密接した住宅がないこと」だそう。それには、ふくてん@猫垢さんのこんな思いがあったそうです。
ふくてん@猫垢さん:
「私は朝から夜まで仕事で不在なので、どうしても猫たちが留守番の時間帯が長くなります。そのため、私が不在でもニャルソックで楽しんでくれるように、見晴らしの良い場所にはこだわりました」
猫たちの家には、ほかにもこだわりポイントが満載!
家の中を覗いてみると、ほかにも猫たちに配慮したポイントが。たとえば、猫たちが壁を引っかかないように壁は極力減らし、コーナーには爪とぎ防止パネルを設置したそう。これが大正解だったようで、多頭飼いなのに家の中は一切荒れていないのだとか!
テレビ台はキャットウォーク付きのもの、ソファは猫たちの引っかきにも負けない強いものを探しに探したといいます。ソファに合わせて、テーブルとベンチは自ら作ったのだそう!
キャットウォークもお手製だそうで、どんなものがベストか、かなり考えたといいます。
ふくてん@猫垢さん:
「頭使って、お金使わず。でも、安全性は第一で! 設計の打ち合わせの際は、図面を何度も何度も何度も何度も何度も猫目線になって見直しました。脳内シュミレーションを何度したことか。家の話をし出すと止まらなくなるので、この辺りで…(笑)」
ふくてん@猫垢さんにとって至福の時間は、「猫たちそれぞれがお気に入りの場所でひなたぼっこをしている姿を眺めているとき」だといいます。とことん猫目線になって考えた家は、猫たちにとって特別な場所になっていることでしょう。
過酷な環境にいた元保護猫たちが、今では猫愛に溢れたふくてん@猫垢さんの元で、温かい生活を送っています。
ふくてん@猫垢さんのTwitterでは、7匹の猫たちとの楽しい日々が投稿されているので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
参照/Twitter(
@zEChPHPqG2t32nT)
取材・文/柴田おまめ