猫と暮らす
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猫が体温に異常があるときに見せる行動 見過ごしNGなわかりやすいサインも
愛猫の異変には、いち早く気づいてあげたいと思うものですよね。今回は、猫が「熱があるとき」と「低体温のとき」の気づき方について、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。
猫は具合が悪いとき、飼い主さんにわかりやすいサインを出していることがあるようです。
猫の平熱は何度?

ーー猫の平熱は一般的にどれくらいですか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫の平熱は人間の平熱よりも高く、38度台であれば平熱です。39度以上では高熱、反対に36度台であれば低体温と考えられます」
ーー人の体温の感覚とは全然違うのですね。
猫が熱があるときに見せる行動

ーーでは、猫は熱があるときにどのような行動やサインを見せていますか?
獣医師:
「ハアハアと口を開けて開口呼吸したり、日陰や冷たいところから動かなくなることが多いです。また、床にべったりと体を伸ばしていることもあります。とくに、開口呼吸は典型的な発熱の症状と考えていいでしょう」
ーーハアハアとしているのはわかりやすいサインですね。
猫が低体温のときに見せる行動

ーー猫が低体温のときには、どのような行動・サインを見せることがありますか?
獣医師:
「低体温のときには、気温に関係なく寒いと感じている状態なので、丸まっていたり、じっとしている様子がよく見られます。寒いと動きも鈍くなるので、トイレにも行かず餌も食べに行かないでしょう」
猫に熱があったり低体温のとき、飼い主さんがとるべき対応は?

ーー上記のように熱があったり、逆に低体温であるとき、飼い主さんはどんな対応をしてあげるのがいいですか?
獣医師:
「まず、トイレはしているのか、フードや水をちゃんと飲んでいるのか確認してください。丸一日飲まず食わず、トイレもきれいなままであれば、一度かかりつけの先生に相談してください」
ーー日頃から愛猫の様子を観察しておくことが大切ですね。
獣医師:
「そうですね。猫は具合が悪くなるとその場から動かなくなったり、いつもと違う場所、いつもと違う行動をするので、飼い主さんも異変に気づくことができるかもしれません。ただし、具合が悪いとき、押し入れやベットの下などに隠れて出てこないこともありますので、注意が必要です。
また、普段から愛猫をよく触って、体のだいたいの温度を把握しておくことも大切です。耳や股の付け根などがわかりやすいです。 そうすれば、熱があるのかどうかも触っただけでわかるようになります」
ーー愛猫の普段の状態を知っておくと、異変に気づきやすくなりますよね。飼い主さんたちにはぜひ、意識しておいてほしいですね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/sorami
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