猫と暮らす
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「猫の気持ちがわかっていないな」と思える飼い主の行動2つ
いくら猫のことが大好きでも、飼い主さんの行動によっては「猫の気持ちがあまり理解できていないかも…」と思えてしまう場合もあるようです。
ねこのきもち獣医師相談室の先生が「猫の気持ちがわかっていない」と思う飼い主さんの特徴とは…?
「猫の気持ちがわかっていないな」と思える飼い主さんの特徴2つ
ーー先生から見て、「猫の気持ちがわかっていないな」と思える飼い主さんの行動には、どのようなものがありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「性格にもよりますが、猫は自由に気まぐれに過ごすのが好きな傾向があります。そのため、必要以上に付きまとったり、かまいすぎると、逃げてしまったり寄り付かなくなってしまうこともあるでしょう」
ーー飼い主さんの「かまいたい欲」だけで接してしまうとよくないのですね。
獣医師:
「そうですね。逆の場合もあって、猫が遊んでほしかったり、様子を伺いにきたとき、パソコンや携帯に夢中になって気がつかないことがあったりすると、せっかくの機会を逃して甘えてきてくれなくなってしまうかもしれません」
ーーなるほど…「一方的に猫にかまうタイプ」と「猫のかまってサインに気づけないタイプ」の飼い主さんは、結果的に猫の気持ちが理解できていない…となってしまうのですね。
猫の気持ちを理解してあげられないとストレスに
ーー上記のように猫の気持ちを理解できずに接してしまった場合、猫にどんな影響が出ますか?
獣医師:
「飼い主さんが猫にとって気に入らない行動をすると、まずはストレスがかかります。ストレスを感じると、それによって免疫機能が下がるので、思わぬ病気の引き金になるかもしれません。食欲や元気に影響することもあります。
ひどい場合には、消化器症状や泌尿器症状などがあらわれることもあるかもしれません」
ーー病気の引き金になることもあるとは……できるだけ愛猫にストレスをかけないようにしたいですね。
「猫の気持ちを考えた行動」とは?
ーー最後に、「猫の気持ちを考えた行動」とはどのようなものか、飼い主さんにアドバイスをお願いします!
獣医師:
「まずは、『猫が何を求めているのか』をよく考えて動くようにしましょう。それから、猫は大きな音や過剰なスキンシップを嫌う傾向があるので、ストレスを感じていないかなど様子をよく見てあげてくださいね。
また、猫からすりすりしてきたり遊びに誘ってきたりしたときは、なるべくかまって遊んであげるようにしましょう」
もしも心当たりのある飼い主さんは、ぜひ今日からでも愛猫への接し方を意識してみるようにしてください。今よりも、愛猫との距離が縮まるかもしれません!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/柴田おまめ
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