猫と暮らす
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最近愛猫の食欲がない… 猫の夏バテと間違えやすい「暑い季節の猫の胃腸炎」
夏バテとほかの病気の見極めポイント、原因や治療法を解説します。
夏バテのおもな原因は、温度や湿度の急な変化
夏バテのおもな症状は「元気がない」「下痢(軟便)」「水を過剰に飲む」「食欲不振」です。しかし、こうした夏バテに見られる症状が、じつはほかの病気の徴候であるケースもあります。病気の原因も、夏バテの原因と共通する場合があるので、飼い主さんにとっては、夏バテなのか、病気なのか、見極めが難しいことが多いので、注意が必要です。
こんな夏バテ症状に注意!
夏のストレスや誤食、寄生虫感染で胃腸炎に
胃腸炎の原因は、さまざまなストレスです。気温の急激な変化、寄生虫感染、異物の誤食のほか、引っ越しや家族構成の変化なども影響することがあります。誤食や寄生虫による胃腸炎も、じつのところ、元をたどるとストレスに行き着くことがあります。猫はストレスを感じると何でもかじり、かじったものを飲み込んでしまうことがあります。また、ストレスで免疫力が低下すると腸内にいるジアルジアなどの原虫が増殖し始め、それが胃腸炎を引き起こすことがあります。
整腸剤や抗生剤を投与して治療
また、環境的なストレスが疑われる場合 は、それを取り除いたり、ストレスがなるべくかからないように工夫したりすることも並行して行います。たとえば、猫が好む布などを置いておき、冷房が効きすぎて寒いときは潜れるようにするなどです。環境のストレスを最小限に留めることは病気の予防にもつながります。
・腸閉塞
・尿石症
・腎臓病
猫の様子が気になるようなら、早めに動物病院で診てもらいましょう。
参考/「ねこのきもち」2020年7月号「その『夏バテ』、じつは病気かも」(監修/野矢雅彦先生 埼玉県日高市のノヤ動物病院院長)
撮影/栗林 愛、小森正孝
イラスト/タカヒロコ
文/犬神マツコ
※この記事で使用している画像は2020年7月号「その『夏バテ』、じつは病気かも」に掲載されているものです。
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