猫と暮らす
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withコロナのいま、飼い主としてやっておきたい「愛猫を預ける準備」
今回は、東京都獣医師会の中川清志先生にその内容と注意ポイントを教えてもらいました。
預け先情報や、最新の新型コロナウイルス情報がわかるWebサイトなどもご紹介します。
猫の生活アイテムを備蓄し、詳しい情報をノートに
猫を守るためにも、まず飼い主が新型コロナウイルスに感染しないこと。そのうえで、万一の時に慌てない・困らないために、今から適切な準備をしておきましょう。
猫の生活アイテムをローリングストックで備蓄
「3日分」など日数を決めて用意するのではなく、使った分を買い足していくローリングストック方式で、充分な量を備えるのがおすすめです。
猫の詳しい情報をノートにまとめ、迷子対策も
飼育上の注意点(脱走癖、食べ物への執着、攻撃性など)や生活習慣を記しておくことも大切です。
また、預けた猫のことで相談できる人を最低2名確保し、緊急連絡先も記録しておきます。かかりつけの動物病院名・連絡先も記録しましょう。
首輪や名札、迷子札、マイクロチップなど、脱走してしまった場合の迷子対策もしておくと安心です。
いざというときは、ノートは愛猫を預ける人に渡しましょう。
「健康」「病気療養中」「高齢」別の準備ポイント
消毒が可能な小さいおもちゃも一緒に渡しておくと、猫が安心するかもしれません。ただし、消毒ができない敷物などは預けられないので注意しましょう。
病気治療中の猫の場合は、備えとして猫が服用中の薬を多めに処方してもらいましょう。最低2週間分がいつも手元にあるようにして、必要な処方食、検査結果や治療経過、注意点などの申し送り書も用意すると安心です。
高齢の猫は一般にストレスに弱いので、体調を崩さないように消化の良いフードがおすすめです。いつものフードの他に、液状やペースト状のフード、機能性食品など、摂取しやすいフードを用意すると良いでしょう。
いざという時の預け先も今から確保を
預かり先が見つからない場合は、かかりつけの動物病院などに相談しましょう。どうしても預かり先の確保が難しい場合には、下記のような預かり支援団体に預ける方法もあります。
<預かりの支援団体>アニコムホールディングス株式会社「#StayAnicom」プロジェクト
持病がある猫も受け入れてくれて、投薬がなどにも細やかな対応をしてくれるので安心です。
申し込みは「ペットお預かり希望者用フォーム」に記入をし、WEBから申し込みます。
お電話での受付は行っていないので注意しましょう。預け方の具体的な方法は、申し込み後に説明があります。
なお、猫を指定の施設に連れて行く方は、感染者やその濃厚接触者以外の方であることが必要です。
飼い主さんに役立つ新型コロナウイルス情報リンク集
また、日本獣医師会もペットの専門家団体として、随時、新型コロナウイルスとペットに関する新しい詳細情報を発信しています。どちらもこまめにチェックするようにしたいですね。
公益社団法人 東京都獣医師会
▼飼い主さんに向けて(新型コロナウイルスQ&A)
▼飼い主のみなさまへ【新型コロナウイルス感染症とペットに関する情報について】
▼一般の方向け 【預かりペット対応時の防護策】
公益社団法人 日本獣医師会
▼新型コロナウイルス感染症に関する情報
また、厚生労働省にもペットと新型コロナウイルスに関するQ&Aページがあり、基本的な知識がわかります。
農林水産省のサイトには、動物に関連する新型コロナウイルスの情報がまとめられたリンク集があり、情報量とバリエーションの豊かさはダントツ。こちらもチェックしておくと安心です。
厚生労働省
▼動物を飼育する方向けQ&A(7月7日時点版)
農林水産省
▼新型コロナウイルス感染症について(動物を飼っているみなさまへ)
いざ預けることになった時には、いくら愛猫との別れが辛くても抱きしめたりするのはNG。繰り返しますが、「感染した人は猫に触らない」ようにしてください。
そして、どこに預ける場合でも「頑張って治して迎えにいくから、いい子で、元気で待っていてね」と言い聞かせることで、飼い主自身の気持ちを落ち着かせ、愛猫が不安にならないようにすることも大切だと東京都獣医師会の先生はおっしゃっています。
なお、自分が感染した後で愛猫の体調が悪くなったという場合は、かかりつけの動物病院に電話をしてください。猫を動物病院に連れていく前には、必ず事前に連絡を入れましょう。
監修/中川 清志先生
獣医師、博士(獣医学)
公益社団法人 東京都獣医師会 副会長
中川動物病院 院長
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