猫と暮らす
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猫の「反省していない」ように見える態度のホントの理由
叱られた猫が見せる「悪いと思ってなさそうなしぐさ」の真相
「 飼い主さんが愛猫の目をしっかりと見つめて叱ったのに、プイっと目をそらされてしまうことがあります。そんなときに、『このコは全然反省していないな』と思ってしまいがちかもしれません。
猫がこのようなしぐさをしたとき、じつは叱られたことをしっかりと認識しています。これは無意識なのではなく、『猫の習性によるもの』であると考えられます」
猫の世界では、視線を合わせたままにするとケンカに発展してしまう
「猫同士で視線を合わせたままにしておくとケンカになる恐れがあるため、猫たちは目をそらすことで争いを避けています。つまり、目をそらすことで『相手に対して敵意はありません』と伝えているのです」
「飼い主さんに対して『敵意はないですよ、叱られたことも認識していますよ』ということを示している考えられますね」
「叱られたから改善しよう」という思考は猫にはない
「ちなみに、人間が思うような『叱られている→あれはやってはいけない→改善しよう』という気持ちや思考の流れは、猫にはありません。ただ単純に、
- 怖い声がしたからやらない。
- 怖い音がしたからやらない。
- 怖いことが起きたからやらない。
飼い主さんの「下手な叱り方」って?
「人間の世界の倫理は、猫にはないです。なので、後から怒られて説明されても猫は理解できませんし反省できない、ということは覚えておく必要がありますね」
「イタズラと同時、もしくはやろうとしているときに嫌いな音を出す、などが主流です。ただ、これはタイミングがとても難しく、人がやっていることを見られないようにしなければならないので、さらに難しいです。
猫のしつけはとても難しいので、物理的にイタズラしてほしくないものは置かないなどの対策をするほうが簡単ですね」
飼い主さんはこのことを忘れず、叱り方のポイントなども意識してみてくださいね!
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/雨宮カイ
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