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飼い主さんからよく聞く「猫エイズにまつわる6つの疑問」

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「猫エイズウイルス感染症(通称、猫エイズ)」は、免疫機能を破壊する猫免疫不全ウイルスが体内に侵入して感染します。読者から多く寄せられた猫エイズに関する疑問について獣医師の重本先生にご回答いただきました。

撮影/小森正孝

Q.猫エイズはどのように感染するのでしょうか?

A.おもに猫同士のケンカの噛み傷から感染します

猫エイズの原因となる猫免疫不全ウイルスは、唾液や血液、乳汁などに存在します。感染経路でもっとも多いのは、感染猫とのケンカによる噛み傷から。また、感染している母猫が出産すると、その子猫に感染しているケースも。感染を知るには、動物病院で専用の血液検査を受ける必要があります。

Q.猫エイズに 感染すると、初期はどのような症状が見られますか?

A.軽い発熱や下痢をする猫がいます

感染直後に、軽い発熱や下痢などを発症。数週間から数カ月続くこの時期を「急性期」と呼びます。子猫には腸炎や肺炎などが見られるケースもありますが、ほとんど症状が出ない猫も。その後、感染前と変わらずに過ごせる、「無症候キャリア期」に入ります。

Q.猫エイズに感染した猫は長生きできませんか?

A.発症することなく寿命を全うする猫もいます

現在、猫エイズウイルス感染症の治療法はなく、感染するとウイルスを体内から排除することはできません。ただ、無症候キャリア期が長い猫の場合、個体差はありますが、十数年キャリア状態が続くことも。室内でストレスなく暮らす飼い猫の場合、元気に過ごして発症せず寿命を迎える猫もいます。

Q.動物病院ではどのような治療をしますか?

猫の木やコンドミニアムに座っているクローズアップショートヘア猫
Danai Jetawattana/gettyimages

A.症状が出たら、それを和らげるための治療を行います

完治させる治療法がないので、無症候キャリア期は発症させないことを目指します。定期的に健康診断を受け、ほかの病気にかからないようにすることが大切。異変が見られたら受診できる、かかりつけ医を見つけましょう。発症すると、免疫機能が低下し始め、口内炎、鼻炎、結膜炎などにかかりやすくなります。その都度、抗生剤や抗炎症剤などを用いて、症状を和らげるための治療を行うのが一般的です。

Q.猫エイズの予防ワクチンはありませんか?

A.ありますが室内飼いの猫には一般的ではありません

日本では2008年から猫エイズを予防するFIV不活化ワクチンが使えるようになりました。しかし、室内飼いでほかの猫と接触する機会がなければ、感染するリスクもないため、基本的にワクチン接種は一般的ではありません。

Q.エイズキャリアの猫を保護したら先住猫と部屋をわけるべきですか?

A. 最初のうちは生活空間をわけて様子を見ましょう

撮影/奥山美奈子

猫免疫不全ウイルスの感染力は弱いのですが、何らかのアクシデントでケンカをして、ウイルスがうつる可能性はあります。最初は部屋をわけるか、新しい猫をケージで過ごさせて、接触させないようにしましょう。その後、猫同士の相性が悪くなければ、徐々にフリーにしていってもいいでしょう。

いかがでしたか。もしも、保護猫を家に迎えるときは、動物病院で受診して、獣医師に健康状態のチェックと飼い方のアドバイスをもらうと安心です。




参考/「ねこのきもち」2020年7月号『エイズキャリアです。でも今日ものんびり元気です!』(監修/王子ペットクリニック院長、重本 仁先生)
撮影/奥山美奈子、小森正孝
文/犬神マツコ
※この記事で使用している画像は2020年7月号『エイズキャリアです。でも今日ものんびり元気です!』に掲載されているものです。

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