猫と暮らす
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飼い主さんでありがち! 猫のことで「勘違いしていること」を獣医師が解説
猫の飼い主さんを見ていると、「意外と猫のことについて勘違いしてるな…」と感じてしまう人もいるようです。今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生がよく見かける飼い主さんの事例について、お話を伺ってみることに!
飼い主さんが勘違いしがちな猫のこと

ーー先生が日々いろんな猫の飼い主さんと接していて、「意外と猫のことを勘違いしているな」と思うことがありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ありますね。猫はもともと砂漠で生きていたので、水分摂取量が少ないです。そのため、便が非常に硬かったり、コロコロウンチであることが少なくないのですが、小さいころからコロコロで硬い便であると、それが異常だと気付かない飼い主さんもいらっしゃいますね」
ーーコロコロウンチはよくないのですね…!
獣医師:
「健康診断のレントゲン写真で腸管に詰まったたくさんの便を見て、初めて便秘気味とわかることもあります」
ーーなるほど…コロコロしたウンチは硬くて詰まりがちなのですね。それは猫もつらい状態かも…。
猫がコロコロウンチをしたら、どうすればいい?

ーー愛猫がコロコロウンチをしているとき、飼い主さんになにかできることはありますか?
獣医師:
「水分の多い食事に変更することなど水分摂取を心がけるとことで、便は少しずつ柔らかくなります。正常のウンチの硬さは、形はきれいで、持ったときにウニッとつぶれるぐらいがいいのです」
ーー愛猫がいいウンチをしてくれるように、飼い主さんは日頃から工夫をしてあげたいですね。
獣医師:
「水分不足の猫に飲水量を増やす工夫としては、猫の通り道に水飲み場を増やすことも有効です。気がついたときにすぐに飲めるようにしてあげましょう。
また、フードとして水分を多く取る方法として、ウェットフードを利用してみてもいいでしょう。缶詰などで『総合栄養食』と書いてあるものは、それのみで食事として完全ですから安心して与えられます」

ふだんから愛猫のコロコロと硬いウンチに見慣れてしまっていると、それが便秘であると気づけないこともあるようです。
愛猫のウンチを持ったときに、ウニッとつぶれるぐらいの柔らかさかどうか、飼い主さんは確認してみてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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