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繰り返しの嘔吐は病気のサインかも…猫の「危険な吐き方」

猫が吐いてしまったら、飼い主さんも心配になってしまいますよね。吐き方によって危険性にも違いがあるようなのですが、知っていますか?

この記事では、猫の危険な吐き方について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

猫の危険な吐き方

ごはんを食べる猫
getty
ーー猫が吐くとき、「これは危険だ」という吐き方の特徴について教えてください。

ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「下記で、右にいくほどより危険です。

週に2回以上吐く<毎日吐く<毎食吐く<何度も吐く

その中でも痩せてきた、もしくは痩せている、食欲がない、元気がない、水を飲んでも吐くとなると危険です」

猫が吐いてしまう原因とは

座る猫
getty
ーー猫が吐いてしまうのには、どのような原因があるのでしょうか?

獣医師:
「猫が吐く理由はさまざま考えられますが、下記のように年齢によって生じやすい病気などが原因の場合があります。

全年齢:異物による腸閉塞、中毒、アレルギー、毛玉、尿道閉塞、便秘など。
中年~:膵炎、糖尿病、腎臓病、肝臓病、リンパ腫など。
シニア:多いのが腎臓病とリンパ腫。


このほか、緊急で命にかかわるような事態ではないですが、フードの種類や与え方の問題があったり、軽い食道裂孔ヘルニアが隠れていることもあります。また、咳をしていて、勢いで吐いていることもありますね」

猫が吐いたときの対処法

見つめる猫
getty
ーー猫が吐いてしまったとき、飼い主さんはどのような対応をしてあげるのがいいでしょうか?

獣医師:
元気そうでも一度かかりつけの動物病院で診てもらったほうがよいでしょう。なにか異物を食べた形跡があれば、診察の手掛かりになりますので持参してください。たとえば、薬の包装紙の一部がわかるだけでも、成分や大きさなどをある程度把握することもできます」

ーー病気が原因であることが多いのは怖いですね。この吐き方であればそれほど問題ない、という場合、どんなことで見分けられるでしょうか?

獣医師:
「吐かないほうがよいですが、前回いつ吐いたか思い出せないくらいたまに吐くくらいだったり、吐いてもケロッとしていたり、嘔吐が続かないのであれば、様子を見てもよいでしょう」

猫の体調は日頃からチェックしよう

顔を触られる猫
getty
ーー最後に、飼い主さんが日頃からできる体調チェックのポイントを教えてください。

獣医師:
「まずは、元気があるか、食欲はあるか、排泄をちゃんとしているか、呼吸がいつも通りであるかを確認しましょう。これらにとくに問題がないようであれば、とりあえずは平気でしょう。

日頃から飼い主さんがチェックしてあげることも大切ですが、健康診断を受けることも重要です。『まだ若いし、元気だから愛猫に検査は必要ない』と思いがちですが、健康なときのデータ数値があれば、なにか異変があったときにも比較できます。

定期的な健康診断を受けることをおすすめします」

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/柴田おまめ
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