猫と暮らす
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意外な行動をすることも! 猫がしていた飼い主への「気遣い」
愛猫の優しい行動を目にしたことがある人もいると思いますが、猫って「気遣い」のようなものができるのでしょうか…?
気になる疑問について、ねこのきもち獣医師相談室の先生にお話を聞いてみました!
猫は飼い主さんに「気遣い」を見せる?
ーー猫は飼い主さんに気遣いを見せることがありますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「あります。体調不良や気持ちの落ち込みなどによって、飼い主さんの様子がいつもと違っている際に、傍に来て寄り添ったりグルーミング(舐める)行動をすることがあります」
ーーたしかに、そのような行動をする猫の話を聞いたことがありますが、気遣いによるものからだったのですね!
獣医師:
「また、飼い主さんを『狩りがうまくない子猫』だと認識し、自分がとった獲物を運んできて与えようとするなどの行動をとることもあります。人間としては驚いてしまうケースもあるかもしれませんが、いずれも猫なりの気遣いによる行動といえるでしょう」
ーーそんな行動もするとは意外でした…! 飼い主さんのことを気遣うことができる猫には、なにか傾向が見られるのでしょうか?
獣医師:
「どちらかと言えば、年齢的にも落ち着く4~5才以降から、シニアの猫に多い印象ですね」
気遣いを見せた猫に対して、飼い主さんはどんな対応をすればいい?
ーー気遣いを見せてくれる猫に対して、飼い主さんはどのような対応をしてあげるといいでしょうか?
獣医師:
「愛猫の気遣いは嬉しいことですが、それは同時に、日常とは異なる飼い主さんの様子に違和感を覚えているあらわれかもしれません。
ゆっくりとした瞬きなどの愛情表現のサインや、穏やかな声かけなどで愛猫に安心感を与えてあげるといいでしょう」
飼い主さんの様子がいつもと違ったときに寄り添ってくれたり、獲物を運んできて与えようとしてくれたり…「これって気遣いかも?」と思うような愛猫の行動が見られたら、安心感を与えるような対応をしてみてくださいね!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/雨宮カイ
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