猫は人のように話すことはできませんが、飼い主さんが発する言葉と、それにまつわる行動から、人の気持ちをある程度くみ取れると考えられています。しかし、2020年は新しい生活様式となり、ペットとの過度な接触は控える流れにあります。
なかには人がよかれと思ってやっている愛情表現の中には、猫にとっては少し迷惑なことも。獣医師の菊池先生に「迷惑→×」「微妙→△」「OK→〇」で判定してもらいました。
食事中にしつこく体をなでる♡
✖何かに集中しているときに触られるのは迷惑かも
食事、排泄、外を眺めているときなど、猫が何かに集中しているときに体を触ることは避けたいもの。食事も安心してゆっくり食べさせてあげたいので、しつこくなで続けたりしないように気をつけてください。
ギュッと抱きしめる♡
✖強く抱きしめられると恐怖心を抱く猫も
猫はもともと体を拘束されるのが苦手です。自分から飼い主さんの上にのるのはいいのですが、強く抱きしめられると「逃げられない! 怖い!!」と感じる猫もいます。嫌われる原因になりかねないのでやめましょう。
肉球をモミモミする♡
△そのときの気分で喜んだり嫌がったり
これはときと場合によります。リラックスして甘えん坊モードのときにモミモミされると、気持ちよくされるがままになる猫も。ただ、猫の前足は敏感な部位なので、かまわれたくない気分のときに握ると嫌がるかもしれません。
目をジッと見つめる♡
✖目を凝視されると猫は緊張します
猫同士の場合、目をジッと見つめるのは"敵意あり"の意味。ですから、大好きな飼い主さんであっても、目を凝視されると緊張してしまう猫もいるでしょう。人のほうから猫の目を見つめるのは控えてください。
やさしく頬ずりをする♡
○猫からしてきたときはお返ししてもOK
猫のほうから顔にすり寄ってきたときには、飼い主さんが軽くスリスリし返してもOKです。ただし、猫はヒゲが敏感なため、そこに何かが当たるのは不快なもの。強くこすらないようにするのがコツです。
いかがでしたか? 愛ゆえに何気なくやってしまっていることも猫にとっては迷惑行為になっていることも……。今回紹介した結果をしっかり覚えて今後のコミュニケーションに活かしてみましょう♡
参考/「ねこのきもち」2020年12月号『飼い主さんのラブ❤ルーティン』
文/carrie-the-cat
撮影/佐藤正之、尾﨑たまき、tomo