寒い冬は、愛猫と距離が縮まるチャンス♪ しかし、スキンシップのコツを押さえておかないと、逆に距離ができてしまう可能性も。
この記事では、猫とスキンシップをしたいと思ったときに成功するコツについて、「密着好きな猫」と「人と距離を保ちたい猫」別に解説します。
それぞれの解説に入る前に、猫とスキンシップをする際に覚えておきたい大切なことを見ていきましょう。
大前提! 「猫が嫌がることはしない」を守って
飼い主さんが「愛猫と触れ合いたい」と思ったときにスキンシップをしようとしても、猫の気分がのらなければうまくいきません。
スキンシップのタイミングを決めるのは、飼い主さんではなく猫なのです。猫が「甘えたいな」という気分でそばに来たタイミングで、スキンシップをしてあげるようにしましょう。愛猫が飼い主さんのそばでリラックスしていたり甘えてきたら、やさしくスキンシップしてあげてみてください。
無理強いは猫に嫌われる原因に!
ついつい愛猫にかまいたくなってしまうと思いますが、無理強いと余計なお世話は、猫から嫌われる原因になってしまうので要注意。くつろいでいる猫を移動させたり、無理に抱っこしたりはNGです!
また、毛布などをかけるのも控えましょう。猫は自分でベストだと思う場所を選んでいます。たとえ逃げなくても、「イヤだな」と思いつつ我慢していることも。これを繰り返すと、飼い主さんのそばに来なくなってしまうかもしれません。
猫が自分で決めた距離感を尊重してあげるようにしましょうね。
猫の好みの距離感で、「魅力的なスペース」を用意してあげよう!
スキンシップのタイミングを決めるのは、飼い主さんではなく猫…といっても、愛猫と触れ合いたいときもありますよね。
そんなときに、飼い主さんの近くに猫にとって魅力的なスペースがあったら、猫はついスキンシップモードになってしまうことも! 「密着好きな猫」と「距離を保ちたい猫」別に試したいスキンシップ術を見ていきましょう。
「人と密着するのが好きな猫」とのスキンシップのコツ
まずは、「密着好きな猫」に試したいスキンシップ術です。
フカフカした毛布を用意してみよう
人と密着するのが好きなタイプの猫は、飼い主さんが両脚の間を開けて、猫がすっぽりはまる窪みをつくってあげるとリラックスしてくつろげます。
飼い主さんがソファなどでくつろぐときは、膝に猫が好きな毛布などのフカフカした布をかけてあげるのもいいですね。猫にとってより魅力的な場所にしておくことで、猫が甘えモードになり、そばに来やすくなりますよ!
ブカブカの上着の中にイン!
飼い主さんが着ている上着の中に誘い込んでみるのもおすすめです。猫を無理に入れるのではなく、潜り込みたくなるような隙間を作って、猫が入ってくるのを待ってみましょう。
飼い主さんも猫もぬくぬくで、冬には嬉しいスキンシップです♪
布団の端の一部をトンネル状に開けてみて
もし猫に布団の中に入ってほしいなら、布団の一部をトンネル状に開けてみるといいですよ。穴に入りたがる猫の習性から、布団に入りやすくなります。
「人と少し距離を保ちたい猫」とのスキンシップのコツ
続いて、「人と距離を保ちたいタイプの猫」に試したいスキンシップ術です。
飼い主さんのそばに猫のお気に入りの猫ベッドや箱を置いてみて
猫が「ここまでなら来るかな」と思う位置に、猫のお気に入りのくつろぎスペースを用意しておきましょう。猫ベッドや箱、紙袋などでもOKです。猫がリラックスして甘えたい様子なら、そっとスキンシップをしてあげましょう!
布団のそばに猫のお気に入りの猫ベッドや箱を置いてみよう
布団に入らない猫なら、布団の横に猫のくつろぎスペースを用意してみてください。猫が自分で来てリラックスしていたら、そっとスキンシップをしてあげましょう。
布団やソファの上に飼い主さんの洋服を置いておこう
猫は広いスペースになにかを置いてあげると、そこに乗りたくなるようです。布団の上に暖かい素材の飼い主さんの洋服を置いておくのもいいですよ!
「猫の嫌がることはしない」を押さえた上で、「密着好きな猫」「距離を保ちたい猫」それぞれに適したスキンシップ術を実践してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2016年12月号『今よりもっと仲よく、“懇ろ”に にゃんごろスキンシップ』
(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
文/sorami