猫と暮らす
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猫に「ツナ缶」を与えてもいいの? 飼い主が覚えておきたい注意点は
そもそも、猫にツナ缶を与えてもいいのかどうかについて、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。
猫にツナ缶を与えてもいいの?
「猫にツナ缶を絶対あげてはいけないというわけではありません。ツナ缶は猫用の総合栄養食ではないので、毎日の主食としては避けたいです。時と場合によっては、ツナ缶を使うこともあります」
「病気になり食欲がないときの気付け薬として使用したり、投薬の補助として使用してもらうこともあります。ただし、病気にもよりますので、まず主治医に相談してみてください。
ツナ缶は猫にとっては、塩分や脂分が多すぎる食品です。少量でも内臓に負担をかけてしまう可能性があるため、猫に積極的にツナ缶を与えるのは控えましょう」
「料理をしたものは猫の手の届く場所に置いておかないことや、食事をする際は猫と料理だけの場面にならないように注意して、猫が口にしてしまうのを防ぐようにしましょう」
「これなら猫にもよさそう」と与えて体調を崩した事例も
「人間のべビーフードは薄味・無味で体によさそうと思ってしまったのか、猫に与えてしまった人がいました。でも、猫が食べてはいけないものが入っていることが多いです。たとえば、玉ねぎや玉ねぎエキスが入っていることがあるので、猫が口にすると具合が悪くなる可能性があります」
「そうですね。ほかにも、安めのカツオやマグロの缶詰を与えると、黄色脂肪症になることがあります。黄色脂肪症は、カツオやマグロ、アジ、サバなどの青魚に含まれる不飽和脂肪酸の過剰摂取が原因で引き起こされる病気です。おなかや胸などの脂肪が性質を変えて、その部分にしこりや炎症が生じてしまいます。
生後6か月前後で避妊手術をする猫を診たときに、すでに脂肪が黄色いコがいます。カツオやマグロなどの缶詰を主食とするのは、健康面を考えたときにも向いていないでしょう」
そのほか、与えようとしている食べ物が猫にとって危険なものではないかどうか、よく調べてから与えるようにしてくださいね。
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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