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「保護猫の里親になりたい」と思ったときに心得ておきたい2つのこと

猫を飼いたいと思ったときに、「保護猫はどうだろう」と考える人もいることでしょう。保護猫を迎えたいと思ったとき、どのようなことを心得ておく必要があるのか、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。

「保護猫を迎えたい」と思った人が心得ておきたいこと2つ

箱に入る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ーー「保護猫を迎えたい」と思うとき、どのような心構えが必要ですか? 

ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「ここでは、保護猫を迎えたばかりのときにぶつかる壁について2つ取り上げます」

①家の環境に慣れるまでに、想像以上の時間がかかる可能性がある

獣医師:
成猫であればあるほど、新しい環境への順応度が低いです。人との室内の生活をしたことがないとなると、なおさらです。

『1年経ったから慣れていると思う』とお話される方がいますが、1年でやっと少しだけ慣れてきたくらいのことも、実際には多いのです。とくに警戒心が強いタイプの猫だと、心の中では少し氷が解けてきたくらいの感じです。

なので、場合によっては病気で元気がなくなるまで触れない、抱っこできないということも多いです。そういうもんだと思っておくと、気がラクかもしれません」

②ごはんを食べるようになるまで、時間がかかる可能性がある

獣医師:
猫にごはんを与えても、食べるようになるまで時間がかかることもあります。ごはんを食べてくれないと、心配で顔色を見たくなるものですが、誰かに見られるということは猫にとって気を張らなければならない状況です。どこか知らないところで鳴る音や人の声を聞いて、『危ないものかも』とハラハラしてしまいます。

まずは、なるべく猫がひとりで静かにできるようにしてあげることが必要です。猫を迎えたばかりの頃は、ケージに布をかけるなどして視線をはずし、足音や物音が少ない場所で過ごさせてあげるといいでしょう」

保護猫を迎えたばかりのときに心がけたいこと

座る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ーー保護猫を迎えたばかりの頃は、距離が縮まらないこともあると思います。そのときに心がけたいことはなんでしょうか?

獣医師:
「まずは、猫が好きな食べ物を見つけましょう。食べないことには命をつなげることができません。また、好きなものが見つかれば、それを橋渡しに距離を縮めていくことができます。

野良猫でも、ごはんを見せると『近寄ってくる』『家にちゃっかり入ってくる』『少し触らせてくれる』などと距離が縮まる様子を見たことがあるのではないでしょうか」

ーーやはりごはんで距離を縮めていくのがいいのですね。そのコが大好きなものはなにか、見つけてあげたいですね。

獣医師:
「そうですね。あとは、下記のことを心得ておくといいと思います。
  • 焦らない
  • 諦めない
  • 猫からくるのを待つ
距離が縮まらないと焦りがちになってしまうと思いますが、猫から来てくれるまで待ってみましょう。諦めないことも大切です。保護猫と心を通わせて、楽しく過ごせるといいですね」

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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