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猫が「急にごはんを食べなくなる」原因とは? 注意して観察したいポイントを解説

いつもはしっかりとごはんを食べる猫が突然食べなくなってしまうとき、どのような原因が考えられるのでしょうか? 今回、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

猫が急にごはんを食べなくなる原因

見つめる猫
getty
——猫が急にごはんを食べなくなったというとき、どのような原因が考えられますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫の急な食欲不振の原因はさまざまです。たとえば、猫風邪、異物誤食、膵炎、肝機能障害などの病的な原因や、食餌が好みでなかったりストレスを抱えているなど、多岐にわたります」

猫が急にごはんを食べなくなったら、すぐに動物病院に行くべき?

ごはんを食べる猫
getty
——猫が急にごはんを食べなくなったとき、すぐに動物病院へつれて行くべきでしょうか?

獣医師:
「まずは、食べない以外の変化がないかをよく観察してみましょう。たとえば…

  • 元気があるか
  • 尿や便の様子は変わりないか
  • おやつには反応するか
  • 嘔吐や下痢などの他の症状が見られないか
などの観察は必要です。もし何か症状が伴う場合には、速やかに動物病院を受診してください」
——愛猫の様子をふだんから飼い主さんが見ておくことが大切なのですね。
獣医師:
「そうですね。愛猫の性格や日頃の様子を把握しておくと、もしものときにも役立ちます。

たとえば、日頃から食餌の選り好みが強い様子が見られる猫が、急にごはんを食べなくなった場合、元気もありおやつはしっかり食べたがるなどの様子であれば、病的な原因の可能性は低いかもしれません。

他に伴う症状もなく、元気に過ごしているのであれば、少し様子を見ていくのも選択肢の一つになるでしょう」

様子見をしないほうがいいケースも

眠る猫
getty
——様子見をしないほうがいいケースとしては、どのような場合でしょうか?
獣医師:
月齢の低い子猫は一度の食欲不振で低血糖になる恐れもあるので、受診は必須です。ただし成猫であった場合でも、食餌を食べないことにより肝機能障害を起こしやすいため、注意は必要です」
——それは怖いですね…。
獣医師:
「食べない状況が続くことはもちろんですが、食欲がいつもの半分を下回っている日が数日続いている場合でも、肝機能障害のリスクが上がります。

食べないという状況もそうですが、原因によって受診の必要度は異なるので、一概に受診のタイミングの基準は設けられません。

飼い主さんが心配な場合はもちろんですが、おやつや好物にも反応せず次の日にも食欲が改善しない場合は、速やかに受診しましょう


(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/柴田おまめ
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