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「様子をじっくり見たい」だけじゃない! 猫が飼い主を覗き見するときの心理

ふと視線を感じると、愛猫が物陰から飼い主さんを覗き見していた…という経験がないですか? このとき、猫はどのような気持ちで飼い主さんのことを見ているのか、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

猫が飼い主さんを「覗き見」するときの気持ち

覗き見する猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——猫が物陰などから飼い主さんを覗き見していることがありますが、どのような心理が考えられますか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「覗き見をしている猫は、『相手の様子をじっくり見たい』という強い気持ちを感じているその一方で、同時に『その相手に今は近寄りたくない』、もしくは『相手から身を隠したい』という気持ちも感じている可能性がある状況と考えられます」
——猫の葛藤の気持ちが感じられますね。なぜなのでしょうか?
獣医師:
「元々、狩りをする生き物である猫は、隠れる場所が少なく見通しがよすぎるような場所は、あまり好まない傾向があります。

そのため、何か気になるものに注目する際にも、その相手や周囲の状況に対して警戒心や不安感などを感じると、はじめは積極的には近寄らず、まずは物陰などに身を隠しながら静かに相手のほうを伺って、状況を判断しようとする場合があります。

このように、好奇心と本能的な警戒心の両方を感じている際の猫の行動が、人間から見ると『覗き見』をしているようなしぐさとして感じられるのでしょう」

物陰から覗きがちな猫の特徴

箱に入る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
——物陰から覗きがちな猫には、特徴がありますか?
獣医師:
「覗き見のように猫が物陰に隠れながら様子を伺うしぐさは、好奇心を感じながらも、同時に警戒心や不安感なども感じた際にしがちな傾向があると考えられます。

そういった点から、強い好奇心をもちながらも、音や刺激などに対してはどちらかと言えば敏感で、警戒心も比較的感じやすい気質の猫だと、こういったしぐさがより多い可能性があると考えられます」
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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